ヨムリエ

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仕事に、家事に、子育てに奮闘中!ツクリエの働くパパたち大いに語る!!


近年、国連のSDGs目標にジェンダー平等が掲げられ、日本でも働き方改革や男女共同参画社会の実現に向けた計画が進められています。

2022年4月には男性の育休取得を促すための育児・介護休業法が改正され、同10月には育休制度とは別に取得可能な「産後パパ育休」制度が新設されたばかり。

ツクリエでも2023年より、男性社員にも仕事と育児を両立しやすい職場環境づくりを順次進めていく予定です。(※具体的な実施目標は下記参照)

そこで今回、ヨムリエでは仕事と子育てに奮闘しているツクリエのパパ社員5名によるオンライン座談会を実施。

生後数カ月の乳児から小中学生までの子どもを育てる20代から40代の“ワーパパ”たち。パートナーとの家事や育児の分担はどのように決めているのか。仕事と家庭を両立するための5カ条など、働くパパのリアルな声をお届けします!

ツクリエが2023年より進めていく社員の育児サポートへの取り組み(次世代育成支援法に基づく行動計画)

●目標① 男性社員の育児目的による休暇取得を促進するための措置を実施
具体例:男性社員に対して、子どもが生まれる際の休暇や育児休暇(小学校就学前までの子どもを養育するための休暇)を取得しやすい環境整備を行う。

●目標② 育児・介護休業法の育児休業制度(原則1歳未満の子どもを養育する従業員すべてが取得可能)を上回る期間・回数などの休業制度の実施
具体例:子どもの看護休暇を1年間に1人につき6日間を限度として取得できることとする。

座談会のパパ社員紹介

進行役:嶋田 明弘さん
【所属】2022年4月、茨城県守谷市にオープンした起業支援型コワーキング施設「Startup Side Moriya」でコミュニティーマネージャー(以下略:CM)と連携促進業務を兼務。

【勤務形態】土日祝シフト勤務(9:30〜18:00)
【家族構成】妻(共働き)、長女(中学3年)、長男(小学6年)、次男(小学4年)
【最近子どもに言われて嬉しかったこと】「高校受験を控えた中3の長女に勉強を教えている時、『お父さん、頭いいね』と(笑)。実際に頭がいいというより、娘よりは物事を知っていただけなんですが嬉しかったですね。」

堀川 慧臣さん
【所属】東京都の起業支援施設「Startup Hub Tokyo 丸の内」でCMとして勤務。

【勤務形態】土日祝シフト勤務(早番9:30〜18:00/遅番13:30~22:00)
【家族構成】妻(共働き)、長女(小学1)、長男(保育園3歳)
【最近子どもに言われて嬉しかったこと】「遅番勤務の日は子どもたちが寝てからの帰宅になるのですが、先日は『お父ちゃん、まだ帰ってこないの?』と妻に何度もたずねていたそうで。父親として必要とされているようで、嬉しかったです。」

浜比嘉 明彦さん
【所属】沖縄のIT産業を担う人材育成を目的とした施設「嘉手納町マルチメディアセンター(MMC)」で、唯一の社員として管理業務を担う。

【勤務形態】平日勤務(早番8:30〜17:00/遅番13:30~22:00)
【家族構成】妻(共働き)、長女(保育園3歳)
【最近子どもに言われて嬉しかったこと】「うちの施設も早番と遅番勤務があるので、娘が『明日は早番? 遅番?』と聞いてくることが。早番の場合は『やったぁ!!』と大喜びしてくれます。遊び相手が早く帰ってくると思われているみたいですね(笑)。」

秋吉 亮さん
【所属】経営管理グループのスタッフとして、ツクリエ全体の経理業務を担当。勤務地は、京都のレンタルオフィス・コワーキング施設「Ogyaa’s御池」。

【勤務形態】平日勤務(9:00〜17:30)
【家族構成】妻(共働き)、長男(保育園1歳)
【最近子どもに言われて嬉しかったこと】「まだ上手く言葉をしゃべることはできないのですが、片言ながら先日『いただきます』と言えるようになり、成長していることを実感しているところです。」

渡邉 涼太さん
【所属】「Startup Hub Tokyo 丸の内」でCMとして勤務。

【勤務形態】土日祝シフト勤務(早番9:30〜18:00/遅番13:30~22:00)
【家族構成】妻(専業主婦)、長男(0歳)
【最近子どもに言われて嬉しかったこと】「最近、嬉しかったのは『ダー』『バー』『オガー』と発声するようになったこと。あと生後7カ月にして上の歯が生えそろい、ハイハイからの立ち上がりもできるようになって凄いな、と驚いています。」

ツクリエで働くパパたちは、日々なにを感じながら子育てに向き合っているのでしょうか?
家事や子どもの送迎で慌ただしく出勤する時、なかなか寝てくれないわが子に忍耐強く寄り添う時のホンネはいかに。

小中学生3児の父である先輩社員・嶋田さんの進行によるパパ社員たちの交流座談会、始まります!

働くパパたちは、どのような日常生活を送っている?

嶋田さん(以下:嶋)「みなさん、毎日の仕事と子育て、お疲れさまです(笑)。普段どんな感じのスケジュールで動いていますか? まずは出勤日の様子から話していきましょうか。
私の場合は自宅から職場(Startup Side Moriya)までは車で1時間ほど。朝はゴミ捨てなどの家事をしてから、7:30までに家を出て職場へ向かい、9:30の営業開始に備えます。雨の日は、3人の子どもたちを小学校と中学校に車で送ってから出社するので、もう少し早く家を出ています。

ではこんな感じで、次は沖縄の浜比嘉さんから順に、それぞれひと言ずつお願いします。」

浜比嘉さん(以下:浜)「私も自動車通勤で、職場(嘉手納町MMC)まで1時間半かかるので、8:30までに出社する早番勤務の日は7時前には自宅を出ます。もうすぐ4歳になる娘は、いつも7:30くらいまで寝ているので早番の朝は会えませんが、夜は早く帰宅できるのでお風呂に入れてあげています。
最近は早番の日が多いですが、遅番の時は朝ごはんを一緒に食べて過ごし、夜は子どもが寝たあとに帰宅する感じですね。」

秋吉さん(以下:秋)「うちは妻と私の仕事のスケジュールに応じて、その都度分担しながら1歳になる息子を保育園まで送り迎えしています。京都の職場(Ogyaa’s御池)までは電車で30〜40分かかるので、出勤日に息子が保育園で発熱などした場合は、必要に応じて早退して迎えに行くことになりますね。
基本的には妻が先に対応してくれますが、彼女のスケジュール調整が難しい時は私が迎えに行く、という感じです。」

堀川さん(以下:堀)「職場のスタハ(Startup Hub Tokyo丸の内:以下略スタハ)に出勤する日は、小学1年生の上の子(長女)を集団登校の合流場所まで連れて行ってから出社しています。遅番やテレワークの日は、長女を見送ったあと出勤する妻と一緒に家を出て、私は下の子(長男)を保育園に送り届けています。」

渡邉さん(以下:渡)「うちは今のところ共働きではないので、僕がスタハに出勤する日は基本的に妻が家で0歳の息子の世話をしてくれています。それでも家にいる時は、できるだけ家事や育児はやるようにしていますね。
あと新米パパだからなのか、夜に僕が息子を寝かせようとしても、ギャン泣きして全く寝てくれなくて……。なので、寝かしつけ以外のことで出来るサポートはやるようにしている、という日々ですね。」

子どもの“寝てくれない問題”に、パパたちそれぞれの対処法が!

浜「寝かしつけ……けっこう大変ですよね。うちの娘も渡邉さんのお子さんと同じぐらいの1歳前後は、布団に横にすると起きてしまって全く寝てくれなかったので、座って抱っこしたまま寝かしていましたよ。私自身、横にならずに娘を抱えて寝る時期が続いて、腕の筋肉が鍛えられました(苦笑)。

ちなみに、みなさんのお子さんたちは夜何時くらいに寝ていますか? うちの子は今も寝つきがあまり良くなくて、夜10時くらいにようやく眠りだすのですが。」

秋「うちは夜8時に布団に入れますが、いつも9時過ぎくらいまで寝ついてくれませんね。そろそろ寝たかなと思って息子のそばを離れると泣き出したりするので、ひたすら辛抱強く眠ってくれるのを待っています。」

堀「浜比嘉さんの娘さんと同じく、うちの子たちも夜10時くらいまで起きていて、10:30までには寝る感じですね。子どもが1歳前後の頃は、私も抱っこして寝かしつけていましたよ。子どもを抱えてスクワット100回くらいしているうちに、その振動で眠ってくれたりして。おかげで下半身の筋肉バッキバキになりました(笑)。その後、3歳くらいまでは絵本を読み聞かせているうちに寝るようになりましたね。」

嶋「子どもを抱っこしてスクワット、凄いですね! うちの子たちはもう大きくなってしまったので、長女は夜も受験勉強をしているし、小学校高学年の息子たちは友達とオンラインゲームをして、9時半くらいに解散してボチボチ寝るか、という感じ。今や父親が何時に帰宅しても気にしてくれませんよ(苦笑)。
昔はうちの子たちも全然寝なくて、夜に2時間くらい家の中をグルグル走り回っていたことも。どうしても寝ない時は『ドライブ行こう』と、車に乗せて走りだしたとたんに振動が心地よくて寝落ち、みたいなこともありましたね。

そういう意味では、寝かしつけは大変でも、子どもと一緒に寝られる時期は短いし貴重だったなって思います(遠い目)。」

リモートワーク導入後、家事や育児のやり方に変化は?

嶋「コロナ禍を経てツクリエでもリモートワークが導入されましたが、みなさん今でも在宅でお仕事される日はありますか? 私は新しいコワーキング施設勤務になって対面で利用者さまに接することから、現在リモートワークはしていませんが。在宅勤務を通して感じたメリットとデメリット、家事や育児の分担などに変化があればお聞かせください。」

堀「現在もリモートワークさせてもらう日がありますが、今のところメリットしか感じていませんね。在宅の場合は片道1時間20分ほどかかる通勤時間を家事や子どもの見送りに充てられますし、午前10時から業務開始なので、9:30に出社する時より30分の余裕ができて近所の店に買い出しに行くこともできます。

また、娘の小学校が終わって学童保育に行かずに家に帰りたいという場合、私が在宅勤務なら休憩時間に宿題を見てあげるなど対応してあげられます。オンライン会議の際、画面の奥に子どもの影がチラッと映り込むことはありますが(笑)、大抵おとなしくテレビを見たりしているので問題はありません。
家事の分担は出勤か在宅かに関わらず、お風呂掃除と食器洗いはマスト。在宅勤務で時間に余裕がある時などに部屋の掃除やご飯を炊きもしています。」

秋「私も必要に応じてリモートワークをしています。息子の保育園が自宅近くなので、発熱時はすぐに迎えに行けるのがメリットですね。逆に在宅勤務の利便性を知ってしまったがゆえに、出勤時に息子が体調を崩すと、保育園まで迎えに行く作業が凄く大変だと感じるようになってしまったかな(苦笑)。
家事については出勤日でも帰宅してからお風呂掃除、子どもをお風呂に入れて寝かせてから、浴室に洗濯物を干して乾燥させるのが私の主な役割です。」

浜「通勤に往復3時間かかっているので、その時間を家事や育児に使えるリモートワークはありがたいですね。もう一つのメリットは、しっかり昼ごはんを作って食べられること。出勤中は他の従業員とのシフトの関係上、午後2時近くになることも。外部の方々は業務時間ですから、電話対応などで昼休憩がなくなりがちなんです。
ただ、私が家にいると、娘の“これ見てアピール”が凄くて(苦笑)。完全に私を遊び相手と思っているので、仕事中でも何かについて『これ見て!』と持ってくるので、集中できなくて困りますね。
うちは夫婦で家事の分担は特に決めていないんです。私自身、ひとり暮らしが長かったので家事全般やれますし、その時々で必要な家事をやれる方がやるってことにしています。」

渡「リモートワークは時折していますが、今うちは全てが息子中心に動いているので、彼が泣き出せば仕事中でもミルクやりやオムツ交換をしなくちゃいけません。泣いている子どもを抱っこしながらミルクを作っている奥さんを横目に、仕事をする度胸が僕にはなくて(苦笑)。
なので、本来はNGかもしれませんが、日中は息子の世話で1時間くらい業務ができなかった場合は、子どもが寝ている夜間にリカバーすることがありますね。」

仕事と家事・育児、在宅勤務で上手くメリハリをつけるには?

嶋「浜比嘉さんや渡邉さんは、リモートワーク中に仕事に集中するのが難しい時もある様子ですね。
堀川さん、秋吉さんは仕事と育児のメリハリはどうつけていますか? 私が在宅勤務していた時は、自宅が戸建てなので一人になれる部屋で作業をしたり、外出して見学がてら他社のコワーキング施設に入って仕事をしたりしていました。」

堀「私はもっぱら家で仕事をするタイプですね。上の子は小学校、下の子は保育園に行っている間に集中できますから。家にいても集中力を高めるために意識してやっているのは、休憩時間に体を動かすこと。30分くらい時間があれば、軽くランニングして帰ってくると、いい気分転換になります。」

秋「うちの場合は家に自分専用の作業部屋があるので、そこで集中してリモートワークしています。息子は保育園に預けていますし、妻は出勤しているので、一人の時間を確保できています。とはいえ、人それぞれ子どもの年齢や人数、生活環境で在宅勤務の有り様も違ってくると思うので、仕事とのメリハリをつけるのが難しい場合もありますよね。」

渡「そうなんですよ。うちは1LDKの部屋に3人で暮らしているので、今は特に仕事と育児の線引きが難しいと感じます。なので、最近は僕が在宅勤務の日、奥さんと息子には近くにある彼女の実家に日中行ってもらうようにしました。」

嶋「どちらかの実家が近いと、助けてもらいやすいですね。特に子どもが小さい時期は、母親はナーバスになりやすいと経験的に感じるので、父親として家事や育児にはできるだけ協力したいという気持ちは私にもありました。
けれど、仕事が忙しいと思うように動けない時があって、それがケンカの種になることも。今振り返れば、もう少し奥さんの立場になってケアすべきだったな、と反省することがあります。

そして今、妻からその時の憂さ晴らしをされているような気も……(苦笑)。『あの時、あなた子どものこと見てくれなかったわよね』とか、ちょいちょい昔のこと持ち出されますからね。なので、みなさん、ぜひ今のうちに“良いお父さん”であることを頑張ってください!」

仕事と家庭を両立するための5カ条!

起業家支援という人を支える仕事にも、大切な家族を支えることにも全力で頑張っているツクリエの働くパパたち。それぞれの経験から、仕事と家庭を両立させるための極意をピックアップしてもらいました。ワーパパの働き方改革にも役立つこと間違いなし!

浜比嘉「家事と育児について、その都度うちは妻と私でやれることをやっていますが、唯一決めているのが“相手がやってくれたことに感謝を伝える”こと。何事も相手がやるのが当たり前と思わず、ちゃんと言葉にしてお礼をする。『言わなくても分かるでしょ』となりがちな家族だからこそ、疎かにしてはいけないことだと思っています。」

堀川「相手への感謝の気持ち、うちも大事にしています。夫婦は、ひとつのチーム。日頃から互いを思いやり、困った時は助け合いながら家族になっていくわけで。子どもたちにも物事を自発的に考え、自ら人のことを思いやれる人間に成長してもらいたいです。」

秋吉「夫婦二人三脚で子育てしていくには、互いのスケジュールを事前に情報共有することも大事ですよね。特に予定より仕事が押して帰宅が遅れる場合などは、できるだけ早めに妻に連絡を入れるよう心がけています。これは二人で効率よく動くためですが、こちらの都合に配慮してリスケしてくれる彼女への思いやりでもあります。
また、仕事と家庭の両立には、時間の使い方にメリハリをつける必要があると実感しています。どちらにも集中して取り組むことで仕事の能率も上がり、結果的に家族と過ごす時間を増やすことができますから。」

渡邉「僕の場合は、職場の人たちにも子育てについてよく話をしますね。もちろん業務中は仕事に集中しますが、あえて職場で公私の境界線を引かずに相談させてもらうことで、子どもの体調不良などで急にお休みをもらう時にサポートしていただけて、助かってます!」

嶋田「妻は自分に人生をBETしてくれる投資家のような存在。一緒に家族をデザインしていくパートナーに配当が無いのでは、さすがに愛想も尽かれてしまうので、たまにリターンもしておかないと。10年後の理想の姿を意識し、父親として今できる努力をしましょう!」

今回の座談会から、主体的に子育てに関わっていこうとするツクリエの男性社員の姿が浮き彫りになったと思います。

その中で、育児経験によって仕事への意識も変わり、「お子さんがいる起業家さんや施設従業員の心境や立場に寄り添った助言・対応ができるようになった」(浜比嘉さん)、「わが子に分かりやすく物事を説明する習慣がついたことで、相談業務の際に利用者さんに簡潔に要点をまとめた伝え方ができるようになった」(嶋田さん)といった声も挙がりました。

2021年度の雇用均等基本調査では、男性の育児休業取得率は13.97%と過去最高を更新。

とはいえ、特に中小企業では男性社員が育児目的の休暇取得やケアを受けにくい実態があるのも事実です。これから本格的に変わりゆく子育て世帯の労働環境を見据え、ツクリエでは引き続き従業員が仕事と育児を両立しやすい職場づくりを目指していきます。

ヨムリエでも、パパ社員の続報を近日アップする予定です。今回登場した経営管理グループの秋吉亮さんに再びスポットを当て、育休を取得した様子を詳しくインタビューします。お楽しみに!

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