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CMの本棚 第2回 「イベントの企画運営に役立った本」


起業支援に役立つ本がズラリと並ぶ「CMの本棚」。
この本棚には、起業支援施設で働くコミュニティマネージャー(以下略:CM)が推す、起業支援のヒントになる本がいっぱい。

この本棚から今回ピックアップしたのは「イベントの企画運営に役立った本」です。

まずお一人目のCMはこの方!

児玉 あゆこさん
(ツクリエ社歴:4年/所属:東京都荒川区の起業支援施設「イデタチ東京」)

言葉ダイエット/橋口 幸生(著)


タイトル:言葉ダイエット
出版社:‎株式会社宣伝会議

Qこの本を選んだ理由は?
本の帯にある「1文は40字以内」「カタカナ語禁止」「させていただきます禁止」に興味を惹かれ、思わず手に取りました。

Qこの本のポイントは?
文章が読み難くなる最大の原因は「書きすぎること」だそうです。この本では、メールの実例を通じて、無駄な言葉を削ぎ落として効果的に伝える方法や、魅力的な文章に必要な要素、提案文の構成などが分かりやすく解説されています。読みやすい文章を書くためのヒントがたくさん詰まっている本です。

Qこの本から学んだことは?
タイトルに“言葉ダイエット”とある通り、この本からは言葉数を減らすテクニックを学びました。例えば、「言葉のぜい肉を落とす」「一文一意」「前提の共有は最小限」「重言しない」「無駄な敬語禁止」「回りくどい文章は自分が嫌われないことを優先している」など。

そんなキモとなる言葉のダイエット法を数々得ましたが、なかでも一番刺さったのは「意味のない長文で相手の貴重な時間を奪わない」こと。長文な上に言いたいことが分かりにくい文章は、相手の貴重な時間を奪ってしまうのだという「配慮を持つこと」が大事。仕事ができる人ほどシンプルな短文で伝えてくるのは、そんな配慮の気持ちを持っているからなのかなと思いました。

Qこの本はどんな人にオススメ?
この本は、明確で簡潔なビジネス文章を書きたいけれど、自分の文章が長くなりがちで悩んでいる人にオススメです。また、クライアントや起業家の目指す目標に向けて、自分自身がCMとして活躍したい人にも役立ちます。

この本で紹介される文章の作り方や言葉の伝え方を身に付けることで、ビジネスにおいて重要な伝えたいポイントを短く、効果的に届けられるようになります。

続いてお二人目はこの方!

中村 祥之さん
(ツクリエ社歴:2年/所属:東京都の起業支援施設「六郷BASE」)

「言葉にできる」は武器になる。/梅田 悟司 (著)


タイトル:「言葉にできる」は武器になる。
出版社:日本経済新聞出版

Qこの本の内容は?
この本は、どのように言葉を洗練させるかに焦点を当てて、誰にでもできる方法論を具体的に解説しています。ビジネスでのコミュニケーションや企画、プレゼンなどの職場でのシーンだけでなく、日常生活での自己アピールにも役立つ内容です。

Qこの本を選んだ理由は?
私自身が起業家や営業、イベントの企画などのさまざまな場面で、言葉を選んで伝える必要があるからです。実力や経験を伝えることも大切ですが、それをどのように表現するかも同じくらい重要だと考えています。
相手に効果的に伝える方法や言葉の選び方について悩んでいる方々に、少しでも解決のヒントを共有できるかもしれないと思い、この本を選びました。

Qこの本から学んだことは?
この本からは「言葉を適切に使う」ことを学び、それを実践したことで、自分の考えや感情をより明確に整理できるようになりました。
例えば、イベントのタイトルを考えたりプレゼン資料を作成したり。そんなテキストベースのアウトプットはもちろん、普段のコミュニケーションでも自分の考え方を伝えやすくなりました。適切な言葉を使ったコミュニケーションは、周囲との関係を築くための鍵。対人関係の質を高めていくことができる重要な要素だと実感しています。

Qこの本はどんな人にオススメ?
CMやインキュベーションマネージャー(IM)の方で、短い言葉でも自分の本質的な想いを伝えたいと思っている人にオススメです。

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