目指せ、世界の起業品質アゲ! 全社員ワークで導く100アクションの軌跡(中編)
2023年4月より社のミッション・ビジョン・バリュー(以下略:MVV)を改訂したツクリエ。
これに伴い、ビジョンである「起業品質を高める」行動指針として、100個のアクションを生み出すべく、全社員参加のワークショップを実施しました。その様子をお届けした前編では、ワークショップに挑む社員たちが主役でしたが、この中編では連携促進チームが主役に。
全社員のアウトプットをギュッと絞り込み、言語化していく創出の作業をお伝えします!
100アクションの軌跡、まずは整理整頓から
ツクリエのMVV改訂をキッカケに動き出した100アクション創出物語。
前編、中編、後編と3部に分けてお届けしているシリーズですが、各編で挑戦している内容は違うため、ちょっとゴールが見えにくくなっているかもしれません。
各編で何をやっているのか、どんな流れで進行しているのか。これらを整理整頓することで、この創出物語の着地点が見えてきます。
【前編】
全社員参加のワークショップから「学びの促進と阻害」を導き出し、キーワード化する。
【中編】 ←今回はここ!
前編のアウトプットから、起業品質を高める「10個の視点」を絞り込み、さらに各視点の「理想の姿」を言語化していく。
【後編】
中編で言語化した「理想の姿に必要なことを3個ずつ」挙げ、それらに対し、それぞれ「3~4個のアクション」を考えると、100個のアクションが出来上がる!
が、実は……。
この記事を書いているいま、創出物語のゴールはまだまだ見えていません!
中編でレポートする「絞り込み」と「言語化」の作業。これを担当する連携促進チーム+助っ人の渡邉さんたちは生みの苦しみにもがき、想定以上に時間がかかっている模様。
~連携促進チーム+助っ人渡邉さん紹介~
左から:若狭香織さん、渡邉涼太さん(助っ人)、海渡雅由さん、佐藤龍樹さん
【連携促進チームとは?】
ツクリエのミッションや情報を共有し、社内の一体感を高めるべくして誕生したチーム。日本各地で働く社員のコミュニケーションを活性化させ、さらに社員のスキルや知見を共有することでツクリエ全体のスキルアップを目指します。
メンバーは、本社と各事業部(StartupSide Moriya、Megriba、東京コンテンツインキュベーションセンター、Oggya’s)の代表者から構成。
【100アクション創出のメンバーについて】
ツクリエのMVV改訂に参与したのは、鈴木英樹CEOとブランディング専門家の鈴木聡史さん(株式会社ペンフォーツー)。
さらに連携促進チームからもブランディングメンバーとして海渡さん、佐藤さん、若狭さんが選抜されました。そして全社員ワークの仕掛け人、渡邉さんも参戦!
Let’s Try!
全社員のアウトプットから“10個の視点”を抽出しよう
ツクリエ全社員が参加したワークショップでは、起業品質を高める学びの「促進」と「阻害」をアウトプットしました。
キーワード化された「促進」と「阻害」は、人・場所・コト、心理的・物理的、内発的・偶発的などシチュエーション毎に分類され、様々な単語がたくさん飛び交っています。
これら単語の海原から10個の視点を見つけるべく、まずはグルーピングからスタート。
同じような意味を持つキーワードを分類し、該当するだろうジャンルに貼り付けていきます。
若狭さん「全社員から出たアイデアが膨大な量だったので、それらを分類していくことにまず苦労。
全部を採用できないので、社員から出たアイデアの中からどれをテーマにするか、絞って整理していくことが難しかったです。」
佐藤さん「チーム内で解像度を揃えるため、キーワードが生まれた背景やシーンを話し合いながらジャンル分けをしていきました。社員のみなさんから出たアイデアを抽象化して10の視点に絞り込むのは難しかったですが、結果的には網羅した視点になれたと思います!」
海渡さん「最初の壁は“10個の視点にまとめること”でしたが、これをクリアした次の壁は“●●視点”の、●●の言葉選びでした。会社のMVVと方向性を合わせながら、分かりやすい言葉でまとめるのはチーム内で本当に苦労した点です。」
渡邊さん「●●視点の●●を考えるときは、ニュアンスが伝わるワードのチョイスが難しかったです。とらえ方に自由度を持たせたかったので、見た人が少し考えるような言葉を選んでいます。」
このように、慎重にディスカッションを重ねに重ね、ようやく見えてきた10個の視点。鈴木英樹CEOにも確認し、指摘を受けながらも完成した10個の視点、その一部をご紹介します。
・組織(チーム)の視点
・なぜの視点
・らしさの視点
・冒険の視点
Let’s Try!
“理想の姿”を言語化しよう
全社員のアウトプットから抽出した起業品質を高める10個の視点。この視点にそれぞれ“理想の姿”を考え、フレーズ化していきます。
「促進」と「阻害」のキーワードを俯瞰し、10個の視点に振り分けます。それから各視点の“理想の姿”を言語化していくのですが、キーワードの受け取り方は人それぞれ。解釈違いにならないよう、チーム内ですり合わせながら慎重に言葉選びを進めます。
海渡さん「言葉を選んでいるときは、『これはこうだよね? だからこの言葉でいいんじゃないかな』と話し合いながら決めていました。でも、社員のみんなはこの話し合いが見えないし、端的に言葉をとらえることもあると思うので、“こちらの意図した意味が伝わる言葉を使っていかなくてはいけない”と意識していました。」
渡邉さん「自分のボキャブラリーの少なさに大苦戦でした。抽象的だけどなんとなく伝わるフレーズにしなきゃいけないので、言葉のデザイン力が必要だと痛感!」
若狭さん「自分の解釈や意見は、MVVからズレていないか? MVV改訂資料を何度も読み返し、確認しながら進めていきました。チーム全体的に、意見が出たらまずは『うんうん』と受け止める流れが自然とできていて、そこから『もっとこうしていこうか』と膨らませてカタチにしていきました。」
佐藤さん「頭にあるイメージを言語化することに苦労しました。言葉が出てこないんです……。」
言語化の作業に苦戦する一同。
以下、“らしさの視点”の理想の姿を相談している模様を一部お届けします。
海渡さん「らしさを恐れず、自分の個性を出していく。例えばイベントの講師をやってみる、とか。」
若狭さん「個性を出すといえど、会社と両立しなきゃいけないですよね。自分のやりたいことだけやっていいよ、というわけじゃないから。会社の成長と自身の成長、両方考えながら“自分らしくお仕事しようよ”というのが、理想の姿かなぁ。」
海渡さん「会社を作っているのは社員。社員が成長することで会社も強くなる。これをうまく言葉にするにはどうしたらいいんだろう。」
一同 「………………………。」 ※3~4分ほど無言が続く
若狭さん「プライドを持つとか、自信を持つとか、自分の考えをしっかり持つとか?」
渡邉さん「あと、“ただの従業員”という働き方をしない、とかも。」
海渡さん「自分で発想するとか、能動的に動くとか。そういう部分はどっかに入れる必要があると思う。」
一同 「うんうん」
正解のない言葉選びに悩む一同。行き詰まればいったん離れて違う視点に取りかかったり、休憩を入れてリフレッシュしたり。予定していた会議の回数や時間を大幅にオーバーしながらも、理想の姿を言語化していきました。
悪戦苦闘しながらも創出した10個の視点×理想の姿。
次回後編では、いよいよ100個のアクションプランをお披露目!
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