目指せ、世界の起業品質アゲ! 全社員ワークで導く100アクションの軌跡(前編)
「世界の“起業品質”を高める!」
このフレーズは、ツクリエが掲げるとても大きなビジョンです。
2005年よりスタートしたツクリエの起業支援事業はいま、全国18ヶ所で起業支援施設を運営するまでに成長。起業にまつわるイベントの実施、起業相談、ビジネスマッチングなどのサービスを精力的に展開しています。
そんなツクリエが、2023年4月より社の「ミッション・ビジョン・バリュー」を改定!
この改定に伴い、全社員にワークショップを実施しました。
目的は、新しいミッション・ビジョン・バリューをより深く理解してもらうため。プラス、世界の起業品質(*)を高めるべく「100個のアクションプラン」を創造するため。
(*)起業品質=「起業率」「継続率」「拡大率」の3指標を基軸としたツクリエ独自の提供価値。
全社員の経験から創出する「起業品質を高める100個のアクション」とは何か?
鈴木英樹CEOが「ツクリエは動物園」と比喩するほど多種多様なキャリア&キャラクターを持つ個性派揃いの社員をまとめられるのか?
チーム悲鳴……! 苦悩の末の100アクション絞り込み作業とはいかに。
そんな「100アクションプラン」創出物語、前編・中編・後編と3部に分けてお届けします。
それでは前編の「全社員ワークショップ編」、スタート!
ツクリエ社員ALL参加!
学びを提供するワークショップとは?
“起業家に寄り添い、伴走することで、ひとりではなし得ない成長体験を共創し、世界の起業品質を高めていく”
これはツクリエのミッションです。ビジョンは前述した通り、起業品質の創造。今回のワークショップでは、ビジョンにもとづいた100個のアクションを創造すべく、起業品質を高める「学び」について考えていきます。
~全社員ワークの仕掛け人はこの人!~
神奈川県出身。2020年に宮崎県の都農町に移住し、町内のデジタル推進・キャリア教育推進に準備段階から携わる。この経験をきっかけに地域の創業支援に関心を抱き、2021年ツクリエに入社。所属の起業支援施設ではイベント企画やコミュニティ運営を担当し、同時にキッズ向け起業家教育事業にも従事。2022年8月にTOKYO CIC主催で開催した“アントレプレナーワークショップ”は、TBSテレビの情報番組“ひるおび”で紹介された。
渡邉さん「ワークショップは全社員参加なので、オンライン・オフラインで開催しました。グループ分けは基本的に参加者の出勤予定を優先。また、ファシリテーションが得意な人、オープンクエスチョンに対して前向きに答えられる人が入るように調整しました。
1グループ4人、これを2拠点で同時進行。各拠点をZoomでつなぎ進行したので、このとき初めて顔を合わせた社員たちも多く、開始早々盛り上がっている様子は見ていて楽しかったです笑。」
≪ワークショップの概要≫
STEP① 新しいビジョン「起業品質」とは何か?
4月から新しくなったツクリエのミッション・ビジョン・バリュー。その中でもキーワードとなるのが「起業品質」という言葉。
これは「起業率・継続率・拡大率」の3指標を基軸としたツクリエ独自の提供価値であり、ツクリエが生み出した造語でもあります。
独自の価値、独自の造語ゆえ、社員の考え方がバラバラにならないよう、まずは認識を共有するところからスタートです。
☞ツクリエ独自の提供価値、「起業品質」とはどういうことなのか? ヒューマニティ、クリエイティビティ、グローバルの視点からひも解いていきます。
☞そもそもビジョンとは何か? 基礎的なところからも、しっかりと認識をすり合わせていきます。
STEP② 学びを学習する
学びという言葉を辞書で引くと、「学ぶこと」「学問」「修業」と記載されています。そんな学びを、言葉の意味としてでなく、体験によって理解していくのがこのワーク。
≪学びワークのダンドリ≫
①ペアリング
2人1組でペアを組む。
②封筒の中身をチェック
用意された封筒の中身を開け、ぷくっとした小粒のぷくぷくシール2個、うす~い白無地シール10枚が入っていることを確認。
③迷路をつくる
A4紙に白無地シールをペタペタ貼りつけ迷路をつくり、スタートとゴール地点にはぷくぷくシールを貼る。
④相棒に迷路を解いてもらう
下記3つのルールに従い、相棒に自作の迷路を3回繰り返しやってもらう。その際、ゴールまでにかかった時間を記録しておく。3回終わったら、役割を入れ替えてトライ!
※相棒は迷路が見えないよう、目隠しor目を閉じてやること
※相棒は人差し指の感覚だけを頼りにゴールを目指すこと
※迷路をつくった方は相棒への声かけ禁止
ツクリエの行動指針となる、100個のアクションプランを創造するワークショップ。一見難しそうなテーマですが、いざワークショップが始まれば、その印象はガラリ!
シールで迷路をつくったり、目隠しをしながら迷路を解いてみたり、童心に帰るようなワークが展開されました。
☞本社で開催されたオフラインチームの様子。視覚情報がシャットアウトされたなか、指先の感覚だけを頼りに迷路のゴールを探っていきます。
特に初挑戦時は難しく、ゴールまでたどり着けぬままタイムアップした人も。3回繰り返し挑戦することで「学び」とは何かを体感していきます。
渡邉さん「オフラインチームは共同作業の意識が強くなるのか、情報交換が活発でした。オンラインチームは会話の行間がつかみにくいこともありコミュニケーションに若干苦労しているようでしたが、ブレストの回答数はオフラインチームよりも多かった印象です。」
STEP③ 良いコーチ、良い学習者を体験する
ここでもSTEP②と同じく迷路を解いていきますが、今度は「コーチ(支援者)」がつきます。目隠しをしていない方がコーチとなり、よりスムーズにゴールへ進めるようアドバイスをします。
迷路に挑戦する側(学習者)は、コーチのアドバイスに耳を傾けながらより早いゴールを目指します。これを2回実践したら役割を入れ替えてトライ。
STEP④ 自身の学びの「促進」と「妨げ」を書き出す
これまでの学びワークで気づいた、自分自身の学習を「促進する」「妨げる」ことをポストイットに書き出していきます。
STEP⑤ 支援者としての「促進」と「妨げ」をグループで考え発表
STEP④では自分自身としての考えを書き出しましたが、今度は「支援者」としてグループで考えていきます。グループで学びの「促進」と「妨げ」を考えたあとは、代表者を決めて発表!
☞オフラインチームの「促進」と「妨げ」のアウトプットです。メンタル系、フィジカル系、環境系、モノ系、外的&内的要因など、多方面から考えている模様。
「自分の知らないことを知る」「ほどよい距離感」「気づきと気づきをつなげる」「好きな人の存在」「リラックス」「この人のために頑張る」など、さまざまな意見が飛び交っています。
☞オンラインチームは、オンラインホワイトボード「miro」を使ってアウトプット。
渡邉さん「全体を通して、学びを促進する要因にエナジードリンクやカフェインにお酒など、“食”にまつわるものがよくありました。食を通じたコミュニケーションや、食によるパフォーマンス向上などが キーになるのかもしれませんね。
他にも促進には、複数人から“提出期限”というキーワードが出ました。いつまでに何をやるか決めてアクションしないと事業が進まないという理由です。
学びの妨げで印象に残っているのは“平和”というキーワード。これは、安心しすぎる環境は学びを求めなくなる=学びの阻害というロジックです。刺激を与え続けることも必要だな……と納得しました。」
以上が、「全社員ワークショップ編」。社員のみなさん、渡邉さん、お疲れ様でした!
次回中編は、この全社員から出てきたキーワードをまとめていく作業。多種多様&自由奔放なキーワードを分類し、絞り込んでいくのは連携促進チーム。彼らの奮闘をレポートしていきます!
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