子どものミライに「起業」の選択肢を。起業家体験イベントをレポート!
2023年、ツクリエの「起業家教育事業」に新風が巻き起こります!
起業支援会社「ツクリエ」×子ども向けコンテンツを生み出す「株式会社キッズプロジェクト」がタッグを組み、新しいプロジェクト「ミライクルラボ」を始動。子どもたちの未来(ミライ)を切り拓く力が育(イク)まれ、明るい未来がやって来る(クル)ように働きかけるプロジェクトです。
そんなミライクルラボが、茨城県守谷市にある起業支援型コワーキングスペース「StartupSide Moriya」でイベントを開催。
子どもたちはみな社長になり、身の回りの困り事からビジネスモデルを考え、実行プランへと落とし込んでいく体験型ワークショップを実施しました。
イベントの企画運営は、ヨムリエでも度々登場している渡邉涼太さん。
この記事では、渡邉さんの起業家教育に対する情熱と共にイベントの様子を追っていきます!
神奈川県出身。2020年に宮崎県の都農町に移住し、町内のデジタル推進・キャリア教育推進に準備段階から携わる。この経験をきっかけに地域の創業支援に関心を抱き、2021年ツクリエに入社。所属の起業支援施設ではイベント企画やコミュニティ運営を担当し、同時にキッズ向け起業家教育事業にも従事。2022年8月にTOKYO CIC主催で開催した“アントレプレナーワークショップ”は、TBSテレビの情報番組“ひるおび”で紹介された。
15秒でわかるイベント概要
渡邉さん「これまで何度かキッズ向けの起業家教育イベントをやってきましたが、ミライクルラボの始動でいよいよ本格的にプロジェクト化。気合が入ります! とはいえ、僕はこれまでと変わらず“起業を高尚なものにしない”という思いがあり、起業アイデアは日常から生み出していくワークを展開しています。
今回のイベントも、子どもたちの“やりたいこと・好きなこと”を引き出していくプログラムを意識しているので、その点を注視いただければと思います。」
Prologue……起業ってどゆこと?
起業家? アントレプレナー?
子どもたちにとってはなかなかピンとこないこの言葉、イベントの冒頭からじっくりとひも解いていきます。
渡邉さん「起業家体験イベントでは、子どもたちはみな“社長”になってもらいます。そのためパワーポイントやワークシートにはあえて漢字にフリガナを振らず、子ども扱いしない資料づくりを心掛けています。
一方で、例題などはイメージが膨らみやすいよう、子どもが興味ありそうな話題を提供。子ども扱いしないが、関心を引く話題でワクワク感を刺激する、そんなバランスを大切にしています。」
☞誰かの力になりたい、お金がたくさんほしい、好きなことを仕事にしたい、自分の力をためしたい。起業するとは何か? その問いかけを真剣に聞くキッズ社長たち。
Step① ターゲットを決める
まずは、起業アイデアの元になる「ターゲット」を決めていくことからスタート。学校や自宅での「困り事」と「それを解決したらどんなことが便利か?」を考えてもらいます。
☞ワークシートには書き込める欄が6マスあるけれど、みんな1~2マス埋めるのでいっぱいいっぱいの様子。
Step② 販売するものを考える
次は「何を販売するか」を考えるワーク。Step①で書き込んだワークシートの中から販売したいものを1つに絞り、さらに起業の大切なポイントとして「コストと期限」を学んでいきます。
☞考えている時間にもコストは発生するもの。イベント中でも、将来の仕事でも、その意識をしっかり持ってもらうよう警告!
≪ものづくりに必要なスキルカードをGETせよ!!!≫
スキルカードとは、世の中の困り事を解決するものづくりの技術が書かれたカード。キッズ社長たちは気になるスキルカード(いくつでも可)を持ち帰り、使いたいスキルを組み合わせて困り事を解決する商品を考えていきます。
渡邊さん「スキルカードの種類は13種あります。これは3Dプリンターやレーザーカッターなどが設置された試作室がある大田区南六郷創業支援施設「六郷BASE」の入居者さんが実際に持つスキルから選出。大人はなかなか斬新なアイデアを生み出せないですが、子どもはそれができるものの実現化は難しい。
そこで、実際に大人が持っている技術をカード化しました。スキルカードを組み合わせれば子どもでも実現の可能性は上がるし、ゲーム感覚にもなってワクワク感を刺激できます。」
Step③ 事業モデルを考える
いよいよイベント最大難関といわれる「事業モデル」に挑戦。Step②で決めた「販売するもの」に価値をプラスしていきます。価値をつければ通常の値段よりも高い金額で売れる。それでは、価値とは何だろうか?
そのヒントを、いまの時代に合った価値を提供し成功しているUber Eatsを筆頭に、子どもたちにもわかりやすい話題で伝えていきます。
Step④ 販売プランを考える
いざ値付けへ! 仕入れ価格と販売価格の意味を学んだら、再びスキルカードが登場。カードに記載されたコストの金額から仕入れ価格を計算し、さらにStep③で考えた価値をプラスして販売価格を決めていきます。
☞イベント開催場所「StartupSide Moriya」のスタッフも親子で参加。お母さんが見守る中、電卓を使って仕入れ価格を計算しています。
Step⑤ プレゼンしてみる
自分の考えた商品は、みんな買ってくれるかな? 商品名・価値・販売価格をまとめた商品ポスターをつくり、プレゼンへと挑みます。
☞カラフルなペンで商品の魅力をアピールしたり、お父さんに相談したり。より良い商品ポスターをつくろうと奮闘するキッズ社長たち。
そしていよいよプレゼンテーションへ……!
商品ポスターが完成したら、いよいよ発表タイム。下記3つのポイントをとらえながら商品の魅力をアピールしていきます。
・どんな困り事を解決する商品をつくった?
・何円で販売する?
・どんなところが、一番楽しかった?
☞「寝る前に夢を選ぶと音と香りで皆様が気持ちよく起きれるようにサポートしてくれます。暖冷房完備、持ち運びもできます!」(原文まま)
☞「毎日スプレーするときれないかみにします。しかもからみにくくサラサラなかみにしてくれます。かけたときに頭がスッキリします。」(原文まま)
☞「ねている間に準備や家事をしてくれて、ねる時間を長くしてくれます。」(原文まま)
渡邉さん「全体的に同じ課題(眠い)が目立ちましたが、商品づくりのアプローチは違いました。身の回りの世話を何でもやってくれるという“らくらくロボ”は、起きられない課題に対して『起きられない→準備に時間がかかる』という逆算から生まれた商品。
ほかにも“寝グセがつかないヘルメット”をつくる発想から、追加でマスクもつくった社長もいました。みんな自分の興すプロダクトを多方面から考えていてすごいです!」
☞イベント最後にみんなで記念写真をパシャり!
渡邉さん「子どもたちが将来の夢やキャリアを考える中で、起業という選択肢を知ってほしいという思いがあります。知ったうえで自分は何者になるかを考えてほしい。
そのためにはまず、大人が起業を身近に感じるように伝えていく必要があると感じています。ミライクルラボは子どもだけじゃなく大人にも、双方にアプローチして日本の起業のミライを明るく変えていきます。」
以上が、ミライクルラボ主催「アントレプレナー体験ワークショップ」のレポートでした。
今回ご紹介したイベントの開催場所は、茨城県の守谷市にある起業支援型コワーキングスペース「StartupSide Moriya」。
電源、Wi-Fiのほか、打合せができるミーティングルームやオンライン会議用のブースを併設しています。24時間365日いつでも好きな時間に利用でき、フレキシブルな働き方が可能! 東京、大阪、京都など、他都市の系列施設の割引利用もできます。
StartupSide Moriya
〒302-0115
茨城県守谷市中央2-53 ブランチ守谷 A010
TEL 0297-21-9303[ 10:00〜18:00 ]
つくばエクスプレス線・関東鉄道常総線
守谷駅「中央東口」より徒歩4分
【イベントのお知らせ】
起業支援会社「ツクリエ」×子ども向けコンテンツを生み出す「株式会社キッズプロジェクト」がタッグを組んでスタートした「ミライクルラボ」。
その双方の社長が「起業家教育の価値」について対談するオンラインイベントが開催されます。
子ども向けの起業家教育では、どんなことを教えるのか?
起業家教育をしたら、将来子どもたちは起業するようになるのか?
そんな起業家教育のミライが気になる方は、ぜひご参加ください!
●日時:2023年3月29日(水)19:00〜20:30
●形式:オンライン(Zoom)
●参加費:無料
申込方法:以下のPeatixページからお申し込みください。
▼お申込はこちら
https://miraikurulab20230329.peatix.com/