ヨムリエの本棚 第6回ー困難に直面した時に読んだ本 PART2
起業に役立つ本がズラリと並ぶ「ヨムリエの本棚」。
この本棚には、起業経験のあるツクリエの中の人たちが推す、あらゆるビジネスシーンのヒントになる本がいっぱい。
この本棚から今回ピックアップしたのは「困難に直面した時に読んだ本」です。
まずお一人目はこの方!
【得意分野】
ヘルスケア/ソフトウェア開発/農林水産/アイデアブラッシュアップ/販路開拓/技術シーズの事業化
リーダーシップの旅~見えないものを見る~/野田智義、金井壽宏著
タイトル:リーダーシップの旅~見えないものを見る
出版社:光文社
Qこの本の内容は?
リーダーシップに関する本はたくさん出版されており、さまざまな著者が語っています。しかしこの本は単なるノウハウ本ではなく、哲学的にリーダーシップの本質について言及している本です。リーダーシップを旅というメタファーで捉えて読み進んでいきます。
たった一度きりの“人生”という旅で生の意味を問い続けるプロセスを、リーダーシップという視点から見る事が出来る内容です。
そして、リーダーシップは本を読んで修得するものでも、誰かから教わるものでもなく、私たちひとり一人が自分の生き方の中に発見するという事がわかりやすく書かれています。
Qこの本をピックアップした理由は?
私がヘルスケア領域において起業し、多くのサプライヤーと共に新しいデバイスやサービスを企画し開発にかかわっている時期に、医療福祉従事者にもリーダーシップを発揮する人材がこれからもっと必要になるだろうと考えた際に出会った本です。
みなさんも、自分の内なる声に反応して起業という旅を始めると、思いもよらない困難が立ちはだかり、改めて自分の為にすべきこと、実現したいことを振り返るかもしれません。
そんな時、この本に書かれているリーダーシップのエッセンスはとても実践的だと感じ、選びました。
Qこの本のエピソード
リーダーシップの旅を歩く人は、自分の「内なる声」を聴き、一歩を踏み出す。その声が真摯であればあるほど、人はそこに共感してくれます。そして支援と協力の輪が広がっていきます。
著者はリーダーシップの旅をビジョンや理想といった見えないものを見る旅と考え、その過程を「リード・ザ・セルフ」、「リード・ザ・ピープル」、「リード・ザ・ソサエティ」という三段階に分け、輪の広がりを通じた自己実現を描いています。
本の中で、リーダーに求められる4つの資質は「構想力」「実現力」「意志力」「基軸力」と述べられていますが、私自身は、この4つのうち「意志力」こそが一歩を踏み出す大きな力だと信じていて、困難な場面では思い出すようにしています。
☞木村さんが「起業に向け、背中を押してくれた本」はこちら
続いてお二人目はこの方!
【得意分野】
アイデアブラッシュアップ/ビジネスプラン構築支援/エンタメビジネス/ITサービス
スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック/ジェームズ・ドゥティ
タイトル:スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック
出版社:プレジデント社
Qこの本の内容は?
テーマをマインドフルネスにおいた物語形式の自己啓発本です。スタンフォード大学医学部のドゥティ教授がその半生を振り返る構成で展開されます。
マインドフルネスの活用を通じて、未来に絶望していた少年が最終的に医学の道に入るまでの人生のあゆみを描きながら、人生に関する様々な示唆を与えてくれます。
Qこの本をピックアップした理由は?
実話を元にしているのですが、物語としての完成度の高さと、エピソードによるわかりやすい示唆的な啓発がバランス良く両立している内容となっているためです。
人生はどんな境遇からでも自分次第でどうにでもできるということ、しかし一瞬先は何が起こるかわからないということ、だからこそ自分の価値観を大切に生きることが重要だということをわかりやすく教えてくれます。
Qこの本のエピソード
本の中に「あとになって振り返れば、人生の点と点をつなげることはたやすいが、渦中にいる時は点と点がつながって美しい姿を描き出してくれるとはとても思えないものだ」という一文があります。
起業家の身の回りには、スタートアップ直後はもとより、事業が拡大してからも様々なできごとが起こります。
これらのできごとが点だと考えると、渦中では想像できない様な美しい未来はいつかやってくる、そしてそれは後で振り返った時にだけわかるのだと、そんな気持ちになれるだけでも、起業家に力を与えてくれると思います。
☞大藤さんが「尊敬している起業家の本」はこちら
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