ヨムリエ

『起業ってなに?』をよみとくWebマガジン

資格のすゝめ


時代の流れにより求められる知識やスキルは変わり、それにともない資格のトレンドも変化していくもの。みなさんはいま、どんな資格に注目していますか?
ビジネスやキャリアアップに必要な資格?
はたまた、暮らしや趣味を充実させるプライベートな資格?

今回のヨムリエは、そんな「資格のハナシ」です。

アンケートdeツクリエ社員の資格事情を丸解剖!

起業家やスタートアップは、ビジネスのトレンドに敏感。そんな彼らを支援・サポートしているツクリエ社員のあいだでは、どんな資格が人気なのでしょうか。

社内でとった「資格のアンケート」から読み解いていきます!

どの資格が多い?保有資格BEST3👑

※ランキングは、運転免許、実用英語技能検定、漢字検定、簿記をのぞいてカウントしています

ツクリエ社員の保有資格No.1は、色に関する幅広い知識や技能が身につく色彩検定でした。
色の魅せ方によりプレゼン資料、イベントのバナー、チラシなどの印象は大きく変わるもの。ツクリエの業務でも多々活躍する資格といえます。

2位の教員免許は、高等学校の理科、中高の音楽、また家庭科や美術などバラエティーに富んだラインナップ。

第3位は、2016年より国家資格となったキャリアコンサルタント
「勉強で得た知識がそのまま仕事に役立っています」という声があり、ツクリエの実務に直結する資格といえるかも。

資格保有数10個以上!
ツクリエの資格クイーンK・Nさんに「1番役立っている資格」を聞きました

K・Nさん
所属:名古屋のプライベートオフィス「BusinessCentreNagoya Nishiki

「資格は国家・民間を合わせて10個以上取得していますが、そのなかでも際立ってツクリエの仕事に役立っているのは教員免許。教育関連の事業展開をする起業家さんも多いので、わたしの教員経験を含めた知識・情報をお伝えしているときに“役立っている!”と実感します。

また、学習指導案のような“導入・展開・まとめ”というスキームは、いまもプレゼンやファシリテーションをする際に役立っています。教育業界にいたからか、わたしにとって資格や検定は身近なもの。

更新が必要な資格もありますが、一度取ってしまえば一生ものです。資格は経験のアクセサリーだと思います。」

“常に改善!”
ポジティブな施設運営を切り拓くシニアマネージャー高島さんに「起業の相談に役立つ資格」を聞きました

高島 聖也さん
所属:東京都の起業支援施設「Startup Hub Tokyo 丸の内」/起業支援を“科学”するツクリエのWEBメディア「起業支援ラボ

「ツクリエ入社前に独学で取得した准認定ファンドレイザーが、起業相談のときに役立っています。ファンドレイザーというのは、民間非営利団体での資金調達を行う専門家のこと。
所属のStartup Hub Tokyo 丸の内にはソーシャルビジネスや地域密着型の事業を考えている方が多いので、この専門知識がフィットします。

また、この資格はクラウドファンディングやファンマーケティングの基礎知識も併せ持っているので、モノづくりやWEBサービスのゼロイチを目指す方への相談にも一役買っていると思います。

資格取得にあたり費やした時間は約50時間。試験料をのぞいてかかった費用は公式のテキスト2,500円のみ。オススメです!」

准認定ファンドレイザーの資格証

変わり種!?編集部が選ぶユニークな資格BEST3👑

どちらかといえば趣味寄り(?)のユニークな資格をピックアップ。

温泉ソムリエは温泉の知識と正しい入浴法を身につけた方に与えられる資格で、そのランクは8段階あるそう。
「前職の旅行会社で温泉ツアーを添乗しているうちにハマり、温泉ソムリエの資格を取りました。オススメは青森の酸ヶ湯温泉と草津温泉です。」(ヨムリエ編集部ディレクターわかさ談)

BEST3他、着物講師高校野球検定初級ダイバーのオープンウォーターライセンスなど、充実したプライベートを連想させる資格がいろいろありました!

野菜のご縁から野菜ソムリエまでに!
資格の意外なお役立ちシーンにも注目です

児玉 あゆこさん
所属:起業支援拠点「イデタチ東京」/起業支援を“科学”するツクリエのWEBメディア「起業支援ラボ

「もともと野菜が好きで、さらに新卒のとき輸入野菜の会社に就職したご縁から、当時話題にもなっていた野菜ソムリエの資格を取りました。試験では、大根日本一の産地はどこか、有機農産物の定義とは、トレーサビリティ※とは何かといった問題が出ました。

資格で得た知識、たとえば野菜・果物の栄養素や保存方法などは、料理や買い物といった普段の生活で役立つシーンがたくさんあります。
また、人を野菜に例えると盛り上がるので、コミュニケーションにもお役立ちです(笑)。」

※物品の流通経路を生産段階から最終消費段階、あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態をいう。

愛猫を想う気持ちがキッカケ
資格がもたらした“ココロの整理”とは?

佐藤 龍樹さん
所属:HR

「飼っていた猫が癌でなくなり、寂しく感じているときにねこ検定という資格が目に飛び込んできました。

この資格は、猫の生態や暮らし、猫の歴史や文化を中心に出題されるもので、公式ガイドブック片手に毎日1時間勉強、それを1週間続けて取得しました。

そうしているうちに亡き飼い猫への想いが自分なりに整理できたと思います。残念ながらいまは猫アレルギーになってしまいましたが、これからも遠くから猫を見守っていきたいです。」

佐藤さんの愛猫にゃろ吉

目指すはスキルアップ!これから取りたい資格BEST3👑

ツクリエ社員の最も気になる資格は、保有資格ランキングで3位だったキャリアコンサルタント。起業相談や壁打ち相談などで必要性を感じる人が多く、また「名刺に何か肩書が欲しいから」という声もあり。

2位は、家計に関わる金融、税制、保険、ローンなど幅広いお金の知識を備えたファイナンシャルプランナー

経営コンサルタント唯一の国家資格である3位の中小企業診断士は、「もっと経営の基礎知識を知りたいから」「持っていると相談対応のときに信頼が得られそう」といった理由から。

2018年に色彩検定から新設!
色覚の多様性に配慮した“誰もが見やすい色使い”に注視

Y・Hさん
所属:広報

「私の所属は広報で、少しデザインができるということから、いろいろ作成する機会をいただいています。たとえば、ヨムリエの画像作成やイベント告知のバナーにチラシなど。入社前はデザイン作成から離れていたのですが、ツクリエで再びデザインと向き合うことになり、勉強したい気持ちが再熱。

いま気になっている資格は色彩検定のUC級です。特定の色の組み合わせが判別しにくい人や、白内障など目の老化によって色の見え方が変化した人もいます。UC級は、そんな特性を理解し、配慮した色使いができるようになるというもの。

私がデザインする上で必要だと思う一つに“誰にでも分かりやすい”があるので、色覚の多様性を配慮したUC級に注目しています。」

LEGO®社が開発!
“真剣な遊び”と名づけられたワークショップとは!?

渡邉 涼太さん
所属:東京都の起業支援施設「Startup Hub Tokyo 丸の内

「いま取得を目指しているのは、レゴ®シリアスプレイ®という資格。日本でこの資格を持っている人は20名ほどなので、知らない人も多いかなと思います。

これはLEGO®社が開発したコミュニケーションの促進方法論で、レゴ®ブロックを用いて個々の価値観や解釈、会社のビジョンなどを可視化していくもの。問題解決、アイデア創出のキッカケを生み出すワークになりますが、ツールがレゴ®ブロックなので、大人も子どもも参加できるのがいいです!」

レゴ®ブロックを用いて可視化していく様子

以上が、ツクリエ社員の資格事情でした。

続いて、スポーツのルールみたいなツクリエの資格制度をご紹介します。

ツクリエの資格制度とは?

起業支援に関連する資格取得を推奨しているツクリエは、“資格取得お祝い金制度”を設けています。

この制度は、ツクリエが選んだ「対象資格」を「難易度別」にグループ分けし、各グループによりお祝い金の金額が変わるというもの。

※お祝い金の金額はランクごとに違います

【対象グループの一部をご紹介】

Aグループ
■士業資格(弁護士、公認会計士、司法書士、税理士、社労士、行政書士、弁理士、中小企業診断士) ■日商簿記1級 ■日商マスター ■ビジネス法務実務検定1級(東商)

Bグループ
■国家資格キャリアコンサルタント(厚労省)  ■日商リテールマーケティング1級 ■情報セキュリティマネジメント試験(SG) 

Cグループ
■FP2級(中小事業主資産相談業務選択) ■認定事業再生士(ATP/CTP) ■上級ウェブ解析士/ウェブ解析士 ■ITパスポート

海渡さん「資格取得お祝い金制度は、社員のみなさんに起業支援に役立つことを常に勉強していってもらいたいと考えて作った制度です。起業したいと考えている方が、どんな起業をしたいかはそれぞれ違います。

社員のみなさんには起業に関する幅広い知識に加え、各々専門性をもった知識の習得をしていってもらえたら、それだけ起業支援の幅が広がります。

対象の資格と、難易度の見直しは都度おこなっており、時代の変化に合ったものとして今後も運用していけるようにと考えています。」

起業支援に関連する資格というのは、社会のニーズや時流により変化していくもの。ツクリエのHRもその変化に合わせ、資格取得お祝い金制度のルールを見直しています。

「いまの時代に合った資格とはなにか?」
「起業支援に関連する資格とはなにか?」
「難易度はどう決める?」

そんな定義を模索しながらHRはいま、資格取得お祝い金制度のリニューアルに向けて動いています。

担当しているHR村上浩二さんから、リニューアルのポイントを聞きました。

村上さん「当社の資格取得お祝い金制度は、これまで5名のスタッフが利用しています。今回のリニューアルでは、『スタッフがさらに利用しやすい制度にしたい!』という意気込みで見直しを実施。

まずは『そもそも資格を取得することでどのようなメリットがあるのか?』というスタート地点に立ち返り、下記メリットをまとめました。」

☞スタッフのメリット
・専門的な知識を習得できる
・知識を得ることにより、業務のクオリティがアップする
・対外的な信用度がアップして、現状よりレベルアップした業務に従事する機会を得ることが可能

☞ツクリエのメリット
・組織として業務の効率化
・組織として生産性向上
・ツクリエ全体の業務品質の向上

村上さん「このように、スタッフが資格取得を通じてレベルアップすることが、ツクリエの成長に寄与する大きなメリットであることを再認識しました。そのメリットを最大化するため、以下5項目の改善ポイントを設定しました。」

①起業支援業務に生かせる資格の選定
②スタッフが所属する部署によって、求められるスキルが異なることを意識する
③特定の分野に偏らない
④体系的な知識習得ができる
 例)3級→2級→1級 / ビジネス法務検定1級→弁護士
⑤プロフィールに書き加えられる資格

村上さん「この改善で、スタッフが積極的に資格取得にチャレンジし、大きな成長の実現や未知の業務にチャレンジするといった“キャリアアップの指標”になればと思います。」

新しく変わる、資格取得お祝い金制度。その変化には、起業支援にまつわる時流の変化が反映されているかもしれません。

ツクリエ社員のみなさん、お祝い金制度を活用してモリモリ勉強していきましょう!

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