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“グローバルに強い”を武器に 海外スタートアップと日本をつなぐ事業を展開!


“起業家に寄り添う”をミッションに掲げるツクリエは、いったいどんなお仕事をしているのでしょうか?

この「お仕事クローズアップ」シリーズでは、ツクリエの事業内容を掘り下げてご紹介。ホームページでは伝えきれないツクリエの仕事や情熱をお届けします!

成長著しい海外のスタートアップを日本に誘致するプロジェクトに取り組むツクリエの「グローバル事業部」。今年1月から「グローバル・スタートアップ・ピッチ2022 in JAPAN」をオンラインで主催し、これまでに東南アジアやアフリカ各国の有望スタートアップと日本人投資家たちをつないできました。

そうした活動をルポした第1弾記事の続編として、今回はグローバル事業チームのスタッフインタビューを織り交ぜながら、6月16日開催の南米スタートアップが登壇する第3回ピッチイベント情報もご紹介します!

インタビューに応えてくれたのはグローバル事業チームのコウさん!

Koh Boonho(コウ・ブンホウ)さん
マレーシア出身。2000年に留学のため来日して以降、日本にて企業勤務、起業経験もある。現在は株式会社ツクリエのグローバル事業部で国内外の起業家支援、海外スタートアップの日本誘致プログラムなどを企画運営するほか、東京の起業支援施設「IGNIS」「六郷BASE」のインキュベーションマネージャーに従事。専門はIT関連、研究開発、海外展開。多言語対応可。東京大学博士(科学)、MBA取得。
グローバル事業チームにはタイ出身のアンピヤクンさんも在籍しています。

海外スタートアップと日本をつなぐ架け橋に

日本政府が5月末にまとめた『新しい資本主義の実行計画』原案に、「人への投資」「科学技術革新」「脱炭素・デジタル化」のほか、「スタートアップ」が重点投資分野として盛り込まれ、大きな話題に。

同案ではスタートアップの育成計画策定や新形態の起業支援などについて検討していくとあり、今後さらに新興企業や起業家に対する社会的理解が深まり、ビジネスチャンスも増えていくことが予想されます。

こうしたなか早くからスタートアップ支援に取り組んできたツクリエは、培ってきた事業ノウハウを海外展開すべく昨年グローバル事業部を発足。現在、海外のスタートアップを日本に紹介するピッチイベントのプロジェクト運営に力を入れています。

同プロジェクトで海外スタートアップの発掘をはじめ、現地の協力機関との交渉や日本誘致に向けた業務を担っているのが、グローバル事業チームのコウさん。

日本在住22年、日本人と外国人双方のメンタリティや価値観の違いがわかるからこそ、「異なった文化や国民性に応じたサポートを提供し、両者をビジネスでつなぐ架け橋になる」ことを目指していると言います。

コウさん「今後、政府の後押しもあって日本の投資人口は増えていくでしょう。とはいえ、日本以外の投資先として、アメリカやヨーロッパの有名企業のほかに信頼できる企業情報を得るのは、けっこう難しいと思います。

英語への苦手意識が強く、投資に慣れている人が少ない日本人特有の背景があるからです。そうした日本の投資家や起業家に向けて開催しているのが、『グローバル・スタートアップ・ピッチ2022 in JAPAN』

起業やスタートアップ支援に実績があるツクリエのグローバルスタッフが各国で発掘し、事前にメンタリングを行った少数精鋭のスタートアップが登壇するので、安心してご参加いただけます。」

グローバル事業部では、これまでに東南アジアとアフリカ諸国のスタートアップが登壇したピッチイベントをオンラインで2回開催。

各社のプレゼンテーション動画には日本語字幕をつけ、質疑応答はコウさんらバイリンガルスタッフが通訳を行いました。参加したオーディエンスからは「非常にわかりやすい内容で、イベント時間の長さも登壇件数も適度で把握しやすかった」といった感想が寄せられたのだとか。

実際、コウさんたちが意識したのは「海外スタートアップの情報をわかりやすく伝えていく」こと。今後も登壇するのは4〜5社に厳選し、短時間で要点をまとめたイベントにしていくと言います。

アンピヤクンさんと次回のイベントについて打合せ中のコウさん。

言葉の壁に怯まず、ビジネスチャンスをつかむ意識を!

「日本の起業を盛んにするには、スタートアップの“内製”はもちろんのこと、海外スタートアップやテクノロジーを“輸入”することも有効である」というツクリエの経営方針から、海外スタートアップの誘致プログラムを展開しているグローバル事業チーム。

メンバーのコウさんが、これまでピッチイベントを運営するなかで目の当たりにしたのは、「グローバルに事業展開してきた成功者たちは、文化も言語も違う地球の反対側の国であろうと、ビジネスチャンスの可能性に賭けて挑戦し続けている」姿だと言います。

まさに、そうした海外の起業家たちの姿が“輸入”されることが、控えめな日本人にとっていい刺激になると考えているようです。

コウさん「日本人にとって、海外スタートアップへの投資や協業を検討したり、逆に海外進出を考えたりする際にネックになるのが、やはり英語力のようですね。

英語が上手く話せないから外国人とのコミュニケーションを避けがちな人をよく見かけます。でも、英語が母国語ではない海外の起業家たちの英会話も、決してパーフェクトではありません。

それでも彼らは“挑戦しなければ成功もない”ことを知っていますから、文化や言語が違う国でも事業展開できる可能性を積極的に探っていくのです。

今は翻訳ツールも精度が上がっていますし、勇気を出して対話してみたら、お互いに理解し合える可能性は高いと思います。」

また、グローバルなピッチイベントなどの機会をとおして、「積極的に国内外の起業家や投資家たちとつながり、意見や情報交換ができるコミュニティをつくることが重要です。」とコウさん。

特に今後、日本発のスタートアップとして海外進出を考えている場合は、現地の起業家やスタートアップ、企業に勤めている人にまで人脈を広げ、さまざまな現地情報を得て準備を進めていくことが大事なのだとか。

ツクリエの起業支援施設でインキュベーションマネージャーも兼務するコウさんのアドバイス、心に留めておきたいですね。

【お見逃しなく! 第3回ピッチイベント開催決定!!】


それでは東南アジア、アフリカ諸国に続く、2022年6月16日(木)開催予定の次回ピッチイベント情報をチェック! 第3回となるイベントでピッチを披露するのは、チリやコロンビアなど南米で注目されているスタートアップたち。

彼らの事業への投資を考えている方、コラボや事業提携を考えている方たちは、ぜひご参加ください。

ポテンシャルの高い南米スタートアップ5社が登壇!

第3回「グローバル・スタートアップ・ピッチ2022 in JAPAN」に登壇するのは、アグリテック、木材技術、物流、ロボティクス、サイバーセキュリティの分野において注目される南米スタートアップ5社を予定しています。

コウさん「前回のアフリカ編と同じように、南米のスタートアップについても、まだ日本ではほとんど知られていません。同時に、南米で活動する彼らも日本のことをあまりよく知りません。

今まで南米スタートアップの海外展開は欧米がメインで、日本を含めたアジアは遠すぎて考えられないという発想があったからです。しかし、海外の投資家や企業は今、ポテンシャルの高い南米のスタートアップに注目しています。

今回のイベントを通して、いち早く南米スタートアップとつながることで、ビジネスチャンスに出会える可能性も高まることでしょう。ご期待ください!」

第3回『グローバル・スタートアップ・ピッチ2022 in JAPAN 南米編』

■タイムスケジュール
2022年 6月 16日(木)10:00~11:30
10:00~10:10 オープニング & 主催者の紹介
10:10~11:25 ピッチプレゼンテーション
(1チーム当たり10分、7分+質疑応答3分)      
11:25~11:30 クロージング

■オンライン参加 無料

*本イベントは日本語で行います。
スタートアップのピッチは英語(日本語字幕付き)、質疑応答は日本語通訳が付きます。

【登壇スタートアップ情報(予定)】


Carryt (コロンビア)
Carrytは、コロンビア、メキシコ、ブラジルのCPG(*1)、D2C、EC企業向けに、配送ルートの最適化技術によりギグエコノミー(*2) ドライバーを強化し、カーボンニュートラルで効率的な都市部での配送を実現します。気候変動対策をサポートするため、協調融資でガソリン車から電気自動車への転換支援、CO2排出を即時に相殺します。
*1:Consumer Packaged Goods:消費財(日用品など)
*2:インターネットを通じて単発の仕事を受注する働き方


Instacrops (チリ)
Instacropsは、農家の収穫量の最大化に役立つシンプルなダッシュボード(ツール)を提供。農家はInstacropsのツールを使用することによって、農作物の収穫量を平均12%増やすことが可能になります。同社は南米で300以上の顧客を持ち、経常収益は$ 1,100,000(米ドル)を超えており、前年比で2倍に成長しています。北米のVCアクセラレーター、Yコンビネーターに選ばれた実績もあるスタートアップです。


strong by form (チリ)
strong by formは、自然とテクノロジーを融合し、持続可能な未来を築きます。同社の提供するウッドフロー技術は、アルミニウムや繊維強化プラスチックなどの自動車部品や、鉄やコンクリートなどの建築材料の代替となる高性能・軽量木材基盤の強度な複合材料で、重量や環境負荷の数分の一で製造することを可能にします。


TUMI ROBOTICS(ペルー)
TUMI roboticsは、ロボットと人工知能を活用し、鉱業、エネルギー、石油・ガス産業の重要なインフラと天然資源の検査、デジタル化、診断を行います。従来の10倍のスピードで、かつ無事故で実行します。


VU(アルゼンチン)
VU™は、デジタルIDを統合し、強力なアクセスおよび認証ソリューションを実装するための集中型プラットフォームを提供します。同社のセキュリティシステムでは、一貫してオンラインペルソナを最優先します。この技術は、社内では従業員の管理に、社外では顧客や請負業者の管理のために使用され、組織のシームレスな運用とID詐欺の撲滅を可能にします。VU™を通じて、顧客はあらゆるアプリケーションや環境で最新の機能を活用でき、自動化と取引業者の統合によって運用コストを削減できます。VU™は現在27か国で展開され、世界中で3億5,000万人以上のユーザーを保護しています。

以上、今回はIT分野のなかでも話題のサイバーセキュリティとロボティクスのスタートアップがエントリーしているのが特徴です。

また、新たな材木加工技術で車体や建物の部品をつくる企業も登壇するなど、バラエティに富んだピッチ内容になりそう。ツクリエのグローバル事業チームが自信をもってオススメするピッチイベントにご注目ください!

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