ヨムリエ

『起業ってなに?』をよみとくWebマガジン

ズバリ! Web3.0とはなにか?


起業やビジネスに役立つ知識を“サクッ!”と学べる「ヨムリエの学び舎」。

このシリーズでは、ツクリエ社員が研修やイベントなどで登壇した内容を“ヨムリエのテイスト”に味へんしてお届けします。

第1回目の授業は「Web3.0の概念」
いま注目される“自律自律分散型インターネット”の概念を、イメージ画像をたっぷり添えて分かりやすくお伝えします!

講師紹介

川野 正雄さん
所属:東京都直営の入居型創業支援施設「東京コンテンツインキュベーションセンター(以下略:TCIC)」のインキュベーションマネージャー

授業の予備知識

今回ご紹介する授業の内容は、2022年9月に開催したツクリエの社内セミナー「私的NFT講座」から抜粋したもの。
講師・川野さん流の解釈をまとめたことから、タイトルに「私的」がついています。

セミナーのテーマである「NFT」についてお話しする前に、前提知識として「Web3.0の概念」を教えてくれました。

下記「Web3.0基礎用語」を確認しながら読み進めていくと、この授業はより理解しやすいかもしれません。

Web3.0基礎用語

■NFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)
ブロックチェーン技術により、コピーが容易なデジタルデータに対して唯一性を付与し、新たな売買市場を生み出す技術。

■暗号資産(仮想通貨)
インターネットを通じて通貨のように取引できるデータ資産。ビットコインをはじめとし、様々な種類が存在。
※国際的な動向などを踏まえ、法令上の呼称が「仮想通貨」から「暗号資産」へ変更された。

■トークン
既存のブロックチェーン技術を利用して発行された暗号資産を「トークン」と呼ぶ。代替可能なトークンは「FT」、唯一無二の複製できないトークンは「NFT」。

■DAO(Decentralized Autonomous Organization/自律分散型自律組織
特定の所有者や管理者が存在しなくても、構成員によって自律的に運営される組織形態。NFTのコミュニティとして、数多く発生している。

■ウォレット(wallet)
直訳すると「財布」の意味だが、暗号資産でのウォレットとは「暗号資産専用の財布」を指し、暗号資産を保管する場所を意味する。

さぁ、Web3.0を知ろう!

Web3.0とは、ブロックチェーン技術を基盤とした「分散型の次世代インターネット」の総称です。

が、その概念や定義はまだ確立しているわけではないので、Web3.0とは何なのかよく分からない……と思う人も少なくありません。

講師・川野さんは、Web1.0から始まったインターネットの歴史を振り返ることで、Web3.0の概念を解説してくれました。

Web1.0-WWW(World Wide Web)の時代

~ホームページの時代~

Webによる情報発信やEC(電子商取引)など、生活のなかにインターネットが“情報ツール”として常駐していた時代。

ポイント☞情報発信者はごく一部で、受信側がほとんど

Web2.0-GAFAMの時代/スマホやSNSの時代

~まさに“いま”の時代~

私たちの生活やビジネスと切っても切り離せなくなっているGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)にコンテンツや情報、富が集中するGAFAM独占時代

スティーブ・ジョブス、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグなど、カリスマ経営者による「中央集権的企業経営」と「市場の独占化」が顕著な特徴ですが、最近はリストラや赤字など、勢いは下降カーブ気味。

また、GAFAM独占時代と同時にYouTubeやTikTokなどで個人が情報発信できるUGC(*)時代でもあります。

(*) UGC(User Generated Contents):一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツの総称

ポイント☞中央集権化したクラウドサービス(GAFAM)が興す“ビジネスイノベーション”

Web3.0-ブロックチェーンの時代

~分散型社会の到来~

ブロックチェーンとは、情報を記録するデータベース技術の一種。ブロックという単位でデータを管理し、それをチェーン(鎖)のように連結してデータを保管する技術のことをいいます。

分散型の次世代インターネットと称されるWeb3.0は、管理者がいなくてもこのブロックチェーン技術を用いてユーザー同士でデータを管理したり、コンテンツを提供したり、デジタルデータの販売や送金などができます。

ポイント☞ブロックチェーンをベースに、暗号資産で商取引する“経済レボリューション”

~まとめ~

Web3.0がもたらすパラダイムシフト

さて、前述では、Web3.0のポイントとして「ブロックチェーンをベースに、暗号資産で商取引する“経済レボリューション”」とお伝えしました。

川野さん曰く、レボリューションと表現した理由は、いままでの概念がガラリと壊され、それが再構築していくイメージだからと言います。

それでは、いったいどんな経済レボリューションが起こると予想されているのでしょうか? 下記ポイントに沿い、川野さんが「Web3.0がもたらすパラダイムシフト」を解説していきます!


①、②の解説
「Web3.0のパラダイムシフトということで一番大きい影響は、国や地域、通貨などの“経済価値基準”の変化だと思います。いまある価値基準は、国だったり、円だったり、ユーロだったり、ドルだったり。

このような国や地域、通貨が基準になっていますが、その概念にこだわらなくなります。国も法定通貨も関係ない、とてもシームレスな世界。」

③の解説
「シームレスな世界になると、経済の判断基準であるGNI(国民総所得)にはまらなくなり、経済評価基準が変化します。」

④の解説
「経済評価基準の変化により、国単位で争っていた基準がボーダレスになる時代と予測されます。また、GAFAMのようなビックテックによる中央集権型から、それぞれのプロジェクト単位でいろんなビジネスモデルが興るという自律分散型に向かっていくのがWeb3.0の世界。

ここからは希望的な観測ですが、良い意味で考えると、世界中が平等にコミュニケーションでき、フィジカルな戦争がなくなるのではないかと。国同士の争いがなくなっていく一方、サイバーウォーズが主戦場となる可能性があります。」

以上が、川野さんによる社内セミナー「私的NFT講座」のWeb3.0概念編でした。

世界的なバズワードとなっているWeb3.0。
インターネットはいま、変革の時期を迎えています。新しいビジネスモデルは次々と生まれ、現在進行形で広がっていくチャンス。

Web3.0領域で起業を検討している方、Web3.0のビジネスモデルに挑戦しようとしている方、もっとWeb3.0の世界が知りたいという方は、川野さん流の勉強(調査)方法をご参照に!

川野流、Web3.0はこう学ぶ!

補足:川野さんが所属しているTCICは入居型創業支援施設です。

☞NFTプレイヤーとの情報交換で常にアップデートを!
「私の場合、TCICで支援しているNFTプレイヤーとの日常会話や、定期的なNFTプロジェクトの会議から情報を得て、常に頭の中を最新状態にアップデートするようにしています。」

☞とにもかくにも実践!
「実際に自分でやってみる事が大事です。NFTは、まず自分でウォレットを作り、買うことで学んでいます。相場やトレンドを見ながら、自分で何を買うのか、転売をかけるのか、などを考えながらやっています。もちろん失敗も多いです。

いまNFTの詐欺が多く、私も3回ほどやられました。痛い目を見ないとわからないことや中途半端な知識で失敗することも多いですが、そのプロセスも自分の知見になります。」

☞Web3.0の書籍について
「Web3.0やNFTの本はたくさん出ていますが、業界の流れが早いので最先端の情報よりも、基本的なNFTビジネスを学ぶ内容が多いです。また、著者視点(投資家であったり、広告代理店であったり)からの発信が多く、自分にフィットする本を見つけるのは結構難しいです。

しいていえば日経ビジネス11月28日号「Web3の正体」は、細かく様々な立場のプレイヤーを取材をしていて参考になります。しかし世界的に匿名性の高いWeb3.0プレイヤーを取材で追うのは難しく、本よりはDAOやTwitterなどでプレイヤーの生の声にアクセスする方が確実です。」

☞オススメ音声メディア
「Twitter機能の Spaceや音声プラットフォームのVoicyといった音声メディアで、実際に様々なライブトークが発信されています。

たとえばいま一緒にプロジェクトをやっているpaji.ethさんのTwitterパジちゃんねるというYouTubeにVoicyなどは、とても参考になります。プレイヤー側は小まめな情報発信、ユーザー側はリアルタイムの情報収集が効果的です。」

以上が、川野さん流のWeb3.0学び術でした。
次回の「学び舎」シリーズはいよいよ「私的NFT講座」の本題、NFT編です!

川野さんも相談役! TCICの起業相談(無料)をご紹介

川野さん所属のTCICでは、毎週水曜日にコンテンツ関連産業で起業したい方向けの起業相談会(事前予約制)を実施しています。

インキュベーションマネージャー川野さんも相談役の一員なので、Web3.0やNFTで新しいビジネスを考えている方はぜひご利用ください。

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