ヨムリエ

『起業ってなに?』をよみとくWebマガジン

ヨムリエの本棚 第3回ー困難に直面した時に読んだ本


起業に役立つ本がズラリと並ぶ「ヨムリエの本棚」。
この本棚には、起業経験のあるツクリエ中の人たちが推す、あらゆるビジネスシーンのヒントになる本がいっぱい。

この本棚から今回ピックアップしたのは「困難に直面した時に読んだ本」です。

今回はこのお二人にご紹介いただきました!

まずお一人目はこの方!

土倉 康平氏(StartupSide Tokyo(旧:IGNIS FLAT) アドバイザー/株式会社SALT 代表取締役)
【得意分野】
コンテンツ/Webサービス/マーケティング/アイデアブラッシュアップ/広報・PR

キングダム/原 泰久


タイトル:キングダム
©原泰久/集英社

Qこの本の内容は?
紀元前3世紀、戦乱が続く古代中国が舞台。中国史上初の天下統一を成し遂げた始皇帝と、彼を支えた李信の物語です。中国西方の国「秦」に生まれた2人の少年、一人は下僕の身ながら天下の大将軍を目指す信(後の李信)。

そしてもう一人は、権力なき少年王でありながら中華統一を決意する秦王・嬴政(えいせい※後の始皇帝)。2人の軌跡と活躍が描かれています。

Qこの本をピックアップした理由は?
この本(マンガ)はストーリーが面白いからどんどん読み進めます。楽しみながらリーダーシップが学べるので非常にお得です。

強い集団を作りたい、それに必要なリーダーシップとは何かを知りたい方は是非、読んでみてください。色々とヒントが出てきます。

Qこの本のエピソード
ビジネスをしていると常に大小の壁が行く手を阻みます。特に大きな壁が立ちはだかった時が、逆にリーダーとしての大きなチャンス。立ち向かうリーダーの姿勢次第で、チームメンバーは「このリーダーについて行きたい!」と思い、チームの結束が強くなります。

私は、起業後に大きな壁に立ち向かう時に「キングダム」を読み返しました。主人公の信が様々な強敵に何度も打ち負かされながらも立ち上がり、遂には最強と呼び声の高い武神・龐煖(ほうけん)も倒します。

その姿を目にした部下たちは狂喜乱舞し、その後は共に戦うメンバーが日に日に増えていきました。全員が迷いなく信について行くシーンは何度読んでも感動します。読むたびに、自分もこの壁を乗り越えなくてはと、やる気と元気をもらえます。
 
  

続いてお二人目はこの方!

戸田 江里子氏(StartupSide Tokyo(旧:IGNIS FLAT)アドバイザー/株式会社ハッピーコム 代表取締役)
【得意分野】
Webサービス/ソフトウェア開発/ オンラインショップ/地域振興・観光/アイデアブラッシュアップ/Webシステム構築/ピッチデッキ資料作成/販売促進

5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則/藤野 英人


タイトル:5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則
出版社:ダイヤモンド社

Qこの本の内容は?
著者の藤野英人さんは「ひふみ投信」の創業者。5,300社の会社を訪問し、5,700人の社長と会って投資判断をし、勝ち続けてきた優秀なファンドマネジャーである藤野さんが「会社の法則」を明かしています。

良い投資先や就職先、潰れない取引先を見つけるのにも役立つ一冊です。「受付嬢がムダに美人」、「顧問や相談役がいる会社は儲からない!」等々、普段仕事をしている中での「あるある」が実は的を射ていたことだと分かり、藤野さんの考え方に共感しました。

中でも「ベンチャーなのに立派すぎるオフィスは禁物」という件には、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」でありたいと改めて実感しました。

Qこの本をピックアップした理由は?
著者自身の実例、実体験に基づいたエピソードが面白いと同時にビジネスにも役立ちます。たとえば取引先の見極めについて、数値で測ることのできない事象が実はその企業の将来を暗示しているといった例は、実務でも参考になると思います。

難解な経営用語があまり出てこないため、読みやすい所もおすすめ。起業家として、どんな人と付き合うべきかの道標になる本です。

Qこの本のエピソード
資金調達をしたベンチャーが豪華なビルに引っ越したり、TVCMを行ったりして、その後破綻してしまった事例をいくつか見てきたという部分には、非常に納得。逆に世間から尊敬を集める経営者は腰が低い方が多い、という点に大いに共感しました。

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