ヨムリエ

『起業ってなに?』をよみとくWebマガジン

はじめての起業相談、何を話せばいい?

起業を目指すにあたり、自分ひとりでは分からないことや不安に感じることなど、さまざまな「壁」にぶつかるときがあります。そんなときに駆け込める「相談所」があれば心強いですよね?

ツクリエが携わる起業支援施設にも、「起業相談」の場を設けているところがたくさんあります。

「アドバイスがほしい!」

「専門家の意見を参考にしたい!」

「アイデアを聞いてほしい!」

こんなときは、ぜひご利用いただければと思いますが、起業相談未経験の方は「何を話せばいいの?」「何を聞かれるの?」といった心配もあると思います。

そこで今回は、ツクリエの起業支援に携わる専門家から「はじめての起業相談時に押さえておきたいポイント」をアドバイスしていただきました。

こんなイメージを伝えてください!

起業相談は、相談員に自分のやりたいイメージを伝えることからはじまります。しかし、相談時間以内に初対面の相談員とイメージを共有するのは、けっこう難しいもの。

相談員いわく、「自己紹介も、やりたいことも、シンプルな方が分かりやすい」とのことなので、ご留意を!

何をやりたい?

ビジネスアイデアを伝えるとなると、緊張したり、資料を準備したりと、ハードルが高く感じるかもしれません。しかし、最初からそんなに意気込まなくても大丈夫。

まずは自分のやりたいことを伝えることが大事です(夢や願望でもOK)。その際、やりたいことに類似しているものや具体的な例があると、相談員にもイメージが伝わりやすくてグッド。

どれくらい儲けたい?

これは事業規模のイメージ共有になります。副業で少し儲けたいのか、大きな会社を目指してガッツリ儲けたいのか。このような儲けたいイメージにより相談員のアドバイス内容も変わってきます。

起業仲間のイメージは?

一人で起業? 家族と? 友達と? 想定している起業仲間を伝えてください。

分からないことを整理整頓!

相談時間は限られているので、調べても分からないことを相談するといいです。しかし、「分からないことが分からない」という相談者は多いのだとか。

そこで、分からないことを整理整頓しておくことをオススメします。
例えば、「手続き方法が分からない」「次の進め方が分からない」「お金の調達方法が分からない」といったように。

以上が、はじめての起業相談時に押さえておきたいポイントでした。
起業相談と聞くと、身構えてしまう方も少なくありません。
ビジネスアイデアがまとまっていなくても「まずは相談!」という気持ちで、お気軽にご利用いただければと思います!

教えてくれたのはこの方々!

鈴木 博之氏
シード・ビジネス・クリエーション 代表取締役)
商社勤務を経て28歳で独立。代表取締役として、イタリア食材輸入販売、飲食関連16店舗のチェーン展開などを手がけた。その後、コンサルティング会社に転じ、大手企業の経営支援、組織改革などを手がけた他、株式会社パソナの起業支援に関与し300名を起業に繋げた。また、パソナの社内ベンチャーで役員を務め、Webマーケティングなどのサービスを立ち上げている。現在は、セカンドキャリア支援、飲食店開業・経営及びFC本部構築支援を中心に活動している。


細江 裕二氏
株式会社idscope 代表取締役)
金融システムからIoT技術、通信決済・ビックデータなど様々なアイテムを活用したビジネスなど、幅広い分野に精通し、新たな事業の創出を支援・推進。
上場企業社長室をはじめとした社内カンパニー代表を経験し、現在は、複数企業の経営戦略支援・ビジネスモデル形成などコンサル事業を展開する企業を経営する。

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