ビジネスアイデアコンテスト

「かながわ学生ビジネスアイデアコンテスト」最終審査会では神奈川県に在住、または通学する学生がビジネスアイデアを発表します。今年度は93組のエントリーがあり、書類や面談による審査を経て、9組のファイナリストが決定しました。
12月22日(日)に開催された最終審査会では、この9組がビジネスアイデアを発表しました。

コンテスト当日の様子

受賞者(※アイデアタイトル・代表者氏名のみ)

神奈川県知事賞
心を反映させる汎用脳波センサ/脳波アプリプラットフォーム NeumOS
山田圭人
優秀賞
外国人観光客と日本人学生のマッチングサービス「BE HOMIES」
堀田壮真
特別賞
「wellsped(ウェルズペッド)」病棟に入院しても明るく前向きに生きられるような選択肢の提供
大井花歩
U18特別賞
フェアトレードがつなぐSNS個人貿易
安岡優愛
オーディエンス賞
余剰給食で未来をつなぐサステナブルプロジェクト
萩原潤

神奈川県知事賞 
山田さん・岩村さんインタビュー

知事賞を受賞した感想を教えてください。

(山田さん)驚きました。ファイナリストの皆さんのレベルが高かったので、まさか自分たちが受賞するとは……と。ようやく一緒に頑張ってきたチームメンバーに貢献できたと思いました。

(岩村さん)「かながわ学生ビジネスアイデアコンテスト」の直前に、別のコンテストに出場しましたが、受賞することはできませんでした。それもあり、今回受賞したことは驚きましたし、とても嬉しく思っています。

以前から起業に関心はあったのでしょうか?

(山田さん)「いつか起業したい」と思っていました。アイデア帳に色々なアイデアやイメージを書いていたんです。しかし、経営はよくわからず、プレゼンのスライドの作成も難しく、「起業に興味はあるけど大変……。」と考えていました。それが岩村さんと出会ってから変わり始めました。岩村さんが事業戦略や経営面を担ってくれたことで、起業の実現に向け一気に進み出しました。

(岩村さん)文系の立場では、ビジネスアイデアを思いついてもプロダクトを作ることができない場合が多いです。企業には「商品」がありますが、作ることができるのは山田さんのようなエンジニアや研究者などの理系の方だと思います。山田さんの研究・技術の話の中で、私が理解している部分は少ないかもしれませんが、その価値をお客さんにわかりやすく伝える方法を考えていくのが私の役目と思っています。

「かながわ学生ビジネスアイデアコンテスト」に参加した感想を教えてください。

(岩村さん)気軽なのに壮大なコンテストだと思います。応募自体は気軽にできるのに、当日の会場は立派で、県知事賞を受賞すると県知事へプレゼンができる……壮大ですね。応募からプレゼントレーニング、そして本番までとジェットコースターに乗っているような期間でした。サポートも充実していました。プレゼンのトレーニングを3回受け、かなりブラッシュアップされたと思います。

(山田さん)プレゼンのフィードバックを受ける中で「聞く側はこういう疑問を持つのか」と学べたこともよかったですね。

「かながわ学生ビジネスアイデアコンテスト」を考えている方に一言!

(山田さん)モノがあったことが私たちのアドバンテージになったと思います。模型であってもモノを展示すると、見る側に具体的なイメージが伝えられるのではないでしょうか。また、理系の方が戦略やPMFを考えられる人と組むことは非常に大事だと感じています。

(岩村さん)一人で応募することも良いのですが、チームで応募するとより楽しいのではないかと思います。私たちはチームで動いていますが、抜け漏れに気付けたり、新しいアイデアが生まれたり、何よりモチベーションが続いたりすることが良かったです。

優秀賞 
堀田さんインタビュー

優秀賞を受賞されたときのお気持ちは?

受賞を目標にしていたので本当に嬉しかったです。

外国人観光客のガイドをビジネスにしようとしたのはなぜ?

このガイド活動は日本人・外国人観光客双方にメリットがあります。日本人は外国人観光客に喜んでもらいながら英語力が鍛えられ、外国人観光客は日本旅行に良い思い出ができます。このメリットを人に話すと「自分もガイドをやってみたい」とよく言われたんですね。学生が気軽に外国人観光客と出会えてガイドができるマッチングサービスを探しましたが、存在しませんでした。「ないなら自分たちでつくろう」と思ったのが事業化のきっかけです。

「かながわ学生ビジネスアイデアコンテスト」に参加したきっかけは?

神奈川県で事業を始めたいと思っていたタイミングで、このコンテストを知りました。様々な方からの意見がもらえる機会が欲しいと思っていたので、プレゼンのブラッシュアップで色んな声が聞けることを魅力に感じました。
実際、ブラッシュアップを受け、伝わりやすいプレゼンになったと感じています。最初は自分が入れたい要素を全て入れていました。しかし、それが理由で分かりにくくなっているという指摘を受けました。そこで、伝えたいことの幹だけ残して、枝葉は取りました。その結果プレゼンが洗練されて、よりわかりやすくなったと思います。

今後の展望を教えてください

この事業ではInstagramを活用し、日本人のガイド・外国人観光客の双方を募集しマッチングしています。ゆくゆくはアプリ上でマッチングをする予定です。実績を積んだガイドにはアプリにも登録してもらい、より広く多くマッチングしていきたいですね。アプリのローンチに向けて、プログラマーやマーケター、また観光業界に詳しい仲間を現在探しています。

次回出たい方にエールを

もし参加を迷っているなら絶対出るべきだと思います。ファイナリストに選ばれてからの1月は学業もあって忙しかったのですが、充実していました。プレゼンのブラッシュアップもしてもらえるので、とてもよい経験になると思います。

最終審査会 開催概要

日時
2024年12月22日(日)13:00~18:00
形式
オフライン開催
開催場所
横浜情報文化センター 6階(情文ホール)
アクセス
みなとみらい線「日本大通り駅」3番情文センター口 直結
参加費
無料
観覧申込方法
URLから事前にお申込みください。(申込締切:12月19日(木)23:59)

テーマ

「社会や地域の課題解決」や「研究の社会実装」等を目指したビジネスアイデア

賞について

神奈川県知事賞
1名(チーム)
優秀賞
1名(チーム)
各種特別賞
複数名(チーム)

知事賞受賞者への特典として以下を提供

  • 知事へのプレゼンテーション機会
  • ベンチャー企業の支援拠点「SHINみなとみらい」の利用機会

ファイナリスト(※代表者氏名五十音順)

  • 路線バスで配達します!〜宅配トラックを路線バスに〜

    飯塚有芙実

    神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校

  • 発達障がい児の家族支援サービス「yori-i(ヨリアイ)」

    石井堯之

    中央大学大学院 戦略経営研究科

  • 新時代アクセラレーターシステム​ "NeoAcce"​

    石村龍哉

    横浜市立大学 医学部 医学科

  • 「wellsped(ウェルズペッド)」病棟に入院しても明るく前向きに生きられるような選択肢の提供

    大井花歩

    北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻

  • ボラパス 今までにない「ボランティア×アプリ」

    儀宝葵

    横浜市立南高等学校

  • 余剰給食で未来をつなぐサステナブルプロジェクト

    萩原潤

    桐蔭学園高等学校

  • 外国人観光客と日本人学生のマッチングサービス「BE HOMIES」

    堀田壮真

    横浜国立大学 理工学部 機械・材料・海洋系学科 機械工学EP

  • フェアトレードがつなぐSNS個人貿易

    安岡優愛

    桐蔭学園高等学校

  • 心を反映させる汎用脳波センサ/脳波アプリプラットフォーム NeumOS

    山田圭人

    慶應義塾大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 生命システム情報専修

過去の知事賞受賞者ピックアップ

Zip Infrastructure(株)代表取締役CEO 須知高匡

須知さんは2018年度の同コンテストで、「自走式ロープウェイ」のビジネスアイデアを発表し知事賞を受賞されました。その後、県知事へのプレゼンテーションを実施。令和6年4月には神奈川県と、新たな交通サービスの実用化に向けた取組等に関する連携協定を締結するなど、このビジネスアイデアコンテストをきっかけに事業を成長されています。

  • 2018年度 知事賞受賞時(現CEO 須知 高匡氏)

  • 自走式ロープウェイ「Zippar」

「Zippar」とは?:既存のロープウェイとは異なり、カーブや分岐を自由に設置できるZip Infrastructure(株)が開発中の技術です。道路の上空などを走行することが可能であり、また、低コストでしかも短い工期で導入可能であることから、渋滞等の様々な交通課題を解決することが期待されています。

  • 令和6年4月30日神奈川県との連携協定締結

審査員

■審査委員長

佐藤俊太 氏
(日本政策金融公庫 国民生活事業本部 東京スタートアップサポートプラザ(略称:東京SSP))

■審査員

綾部華織 氏
(シンクロア株式会社 代表取締役)
工藤春香 氏
(SHIN4NY株式会社 代表取締役 CEO)
吉元裕樹 氏
(Sotas株式会社 代表取締役)
和田正輝 氏
(小田急電鉄株式会社 デジタル事業創造部)

ショートピッチ(※氏名五十音順)

ファイナリスト以外にも、将来有望なビジコンアイデアを持つ2組の学生がショートピッチを行います。ユニークなアイデアをぜひお聞きください。

  • 次の世代に光を「Next Torch」~学生の時間を無駄にしないアプリ開発特化スキルアップサービス~

    前西哉飛

    電気通信大学 情報理工学域 先端ロボディクス 4年

  • Region Vegetable Cycle 貧困家庭に届け!地域の規格外野菜 ーできた生ごみをたい肥に

    廣嶼葵

    洗足学園高等学校1年

過去の開催について

過去のビジネスアイデアコンテストについてはこちらをご確認ください。

ビジネスアイディアコンテスト

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締め切りました

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5回連続講座です。全てオンライン開催です。
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連続で参加できない場合、休んだ回は、後日配信するアーカイブで確認できます。
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この講座で得られるもの

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  • 自分で考える習慣が身につく
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  • 起業に必要なことやステップが具体的に理解できる
  • ビジネスコンテストに応募するための必要な知識を学べる

修了証の授与

講座各回終了後には簡易テストを実施します。講座の出席(視聴)状況も踏まえ、テストにより一定基準以上の知識の習得や理解度が確認できた受講者については、神奈川県起業家創出促進事業ビジネスプラン作成講座修了証(PDF)を授与します。

スケジュール ※全てオンライン開催です

第1回
9月12日(木)19:00~20:30
ビジコンにでると人生変わる?
第2回
9月17日(火)19:00~20:30
ビジネスモデルの表現~ピクト図解、ビジネスモデルキャンパスの紹介~
第3回
9月18日(水)19:00~20:30
顧客は誰、課題は何?~リーンキャンパスの紹介~
第4回
9月25日(水)19:00~20:30
自分の強みは?~市場とトレンドから優位性、マネタイズを考える~
第5回
9月30日(月)19:00~20:30
創造したい価値は?~マーケティングについて、市場を確認する~

参加費

無料

対象

神奈川県に在住、または神奈川県の学校に通学している高校生、大学生、専門学生、高専生、大学院生(※社会人大学院も歓迎します)

講師

宮地 恵美 氏

2004年から学生、卒業生のベンチャーを支援する大学同窓会活動に参画。システムエンジニアの経験と大学教員の経験を生かし、技術シーズを活かしたビジネスプランから、社会課題の解決まで、幅広い相談に応じる。特にアントレプレナーの想いを実現する最初の1歩として、今、何をすべきか、何をすべきでないかを共に考えることを大切にしている。
1982年日本ユニバック(現ビプロジ―株式会社)入社。3次元CADCAM開発、自動車メーカーを中心とした設計開発業務アプリケーションの研究開発に従事。2004年から同社先端技術研究所上席研究員として産学連携、新規事業開発担当。慶應義塾大学同窓会メンター三田会のメンバーを株主とする(株)MMインキュベーションパート―ナーズ代表取締役。 (2007年~2024年5月)
大学教員としては、サイバー大学専任(2007~2010)で3次元モデル、立教大学MBA非常勤(2010~2015)で統計学、MOT、慶應義塾大学SFC特任(2009~2023)でアントレプレナー、数学、早稲田大学MBA非常勤(2018~)でデータ分析、数学の授業を担当してきた。現在早稲田大学MBA非常勤講師。メンター三田会会長。2019年よりK-NIC相談員現在に至る。

注意事項

不測の事故、天災地変の発生、官公署の命令・指導、交通機関のストライキ・遅延などで運営事務局が講座の運営を不可能と判断した場合、
または主催者の事由などにより、イベントの実施が困難となった場合、当講座を中止する場合がございますので予めご了承下さい。

申込先

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「ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)」に起業への挑戦をやってみる。自分の興味関心・好きなことから「やりたいこと」を見つけ出す。「やりたいこと」をカタチにして、社会に発信する。その経験がキャリアを考えることにも繋がります。ガクチカもキャリアの考え方もゲットできる、それが「かながわアントレプレナーシップチャレンジ #キクスタ ~未来へのKICKSTART~」です。

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神奈川県から受託された事業会社「株式会社ツクリエ」が運営しています。

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お知らせ

  • 2024.10.15 お知らせ

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