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2026.05.28
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ツクリエは2026年4月、グローバルイノベーションカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2026」にシルバーパートナーとして参画しました。
国内外のスタートアップ・企業・自治体・支援機関が一堂に会するこの場を、ツクリエの支援ネットワークを広げ、次の共創機会を生み出す実践の場として活用する。それが今回の参画の意図でした。

起業支援の現場で求められる役割は、制度やプログラムを用意することから、スタートアップが必要な人・市場・機会へとたどり着ける状態をつくることへと変化しています。
つながること自体が目的ではなく、つながった先で何が動き出すか。SusHi Tech Tokyo 2026の会場でも、そうした視点を持った支援機関・自治体・スタートアップの動きが随所に見られました。
瀬戸内エリアでは、広島・愛媛・岡山の自治体が「オール瀬戸内」として連携し、地域をまたいだ実証フィールドの可能性を探るセッションが注目を集めました。グローバル成長をテーマにしたセッションでは、良いプロダクトがあるだけでなく、現地市場を知る人材・投資家・パートナーとの接続こそが、海外展開の成否を分けるという議論が展開されました。起業支援の潮流は明確に、「支援メニューを届ける」段階から「エコシステムを機能させる」段階へと進みつつあります。
会場で見えた起業支援の潮流について、より詳しくは起業支援ラボの記事「制度提供から「機能する接続」へ。SusHi Tech Tokyo 2026で見えた起業支援の潮流」もあわせてご覧ください。
ツクリエはこれまで、起業支援施設の運営、自治体・公的機関との創業支援、コンテンツ業界での事業化、次世代起業家の育成など、さまざまな領域で挑戦者に向き合ってきました。その積み重ねの中で培ってきたのは、支援メニューの提供にとどまらず、つながった先で実際に何かが動き出すような接続を設計する力です。
今回の参画も、そうした考えのもとで臨みました。
会期を通じて、1日目・2日目はそれぞれ300名を超える来場者が、最終日には1,000名を超える来場者がブースを訪れました。
展示したのは、東京都から受託運営する「東京コンテンツインキュベーションセンター(TCIC)」をはじめ、「東京都コンテンツ産業海外展開課題解決プログラム IntoGlobal」、「『現代版トキワ荘』起業家育成プログラム」など、コンテンツ領域における支援実績と、起業家教育セクションの取り組み、そしてツクリエ全体の事業概要です。コンテンツ、教育、グローバル連携、地域創業支援と、ツクリエが手がける領域は多岐にわたります 。この場での出展は、その多様な支援の姿を国内外のプレイヤーに向けて示す機会となりました。


2日目のSun Pillar Stageでは、トークセッション「AI×映画 映画事業のイノベーションを考える。」に登壇しました。
カンヌで開催された「WORLD AI FILM FESTIVAL Cannes 2026」の状況も踏まえながら、AIの登場によって映画製作・配給事業がどのように変化していくのかを多角的に議論しました。登壇者には、一般社団法人Startup Lady協会 代表理事 鈴木萌子氏、株式会社TOKYO EPIC 代表取締役 和田亮一氏、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 代表/俳優 別所哲也氏が名を連ね、ツクリエからはTCICプログラムディレクターの川野正雄が加わりました。
コンテンツ産業は、AIの台頭によって事業の構造そのものが問い直されています。ツクリエがTCICを通じてコンテンツ領域の支援に深く関わってきた知見は、こうした産業変化の議論においても実践的な視点を提供できる資産になっています。

3日目のMeteor Stageでは、「未来キャリアカレッジ④ ツクリエ × ITAMAE」に登壇しました。
学生メンバーが中心となって運営するITAMAEと共に、「挑戦」や「キャリア」の選択肢をテーマにトークセッションを実施。ツクリエにて起業家教育セクションのマネージャーを務める渡邉涼太が登壇し、挑戦やキャリアの選択肢について会場の参加者とともに考える機会をつくりました。
次世代の起業家を育てることは、今すぐの事業創出だけが目的ではありません。若い世代が自分の言葉で問いを立て、社会と接続しながら挑戦を重ねていける土壌をつくること。その伴走を担う支援機関としての役割を、ツクリエはこのセッションでも体現しました。

グローバルスタートアップピッチ「SusHi Tech Challenge 2026」では、EF Polymer株式会社へ企業賞を提供しました。世界各国から選抜されたスタートアップによるピッチの中で、グローバル市場を見据えた事業に対してツクリエとしての評価を示しました。
中高生向けピッチプログラム「SusHi Tech Teen Challenge 2026」では、名城大学附属高等学校の野田樹里さんへ企業賞を提供しました。防災、インフラ、環境問題など都市課題に向き合った中高生のアイデアは、単なる発表の場にとどまらず、社会との接続可能性を感じさせるものでした。
成長段階を問わず挑戦を後押しすることで、ツクリエは起業家エコシステム全体への関与を広げています。

開催に先立つ4月23日、TCICにてエンタメ・コンテンツ領域に特化したパートナーイベント「GLOBAL ENTERTAINMENT MEETUP」を開催しました。「日本のコンテンツを、世界へ。」をテーマに、アニメ・マンガ・ゲーム・映画などの海外展開を志向するスタートアップ、投資家、エンタメビジネス関係者ら約100名が集まり、グローバル展開や共創をテーマに交流しました。
また、台湾がシティーパートナーとして参画したプログラムにも参加。台湾のスタートアップ支援機関「Taiwan Startup Terrace」とのMOU(覚書)を締結しました。日台間におけるスタートアップ・エコシステムの接続強化を目的としたこの戦略的パートナーシップは、人材・産業・スタートアップの越境連携を推進するものです。
同じセッションでは、台湾の自動運転領域をリードするTuring Driveと日本のマクニカによるMOU締結も行われており、日台連携が産業実装のフェーズへと進みつつある潮流の中での締結となりました。

来場者・関係機関との対話、セッションを通じて共有された知見、海外機関との連携基盤、会場で生まれた接点。これらはすべて、今後のツクリエの事業展開に活用していく資産です。
ツクリエが大切にしているのは、現場で得たナレッジ・ノウハウ、ネットワーク、ブランド、挑戦者との接点を、意識的かつ戦略的に次の支援へとつないでいくことです。
全国各地で積み上げてきた知見や関係性は、一つひとつの取り組みを経るごとに厚みを増し、他の支援機関にはないツクリエ固有の基盤になっていきます。
ツクリエはこれから、北海道・九州・四国など国内の未展開エリアへの支援拡大と、海外エコシステムとの本格的な連携を進めていきます。
台湾との連携もその一つです。今回築いた接続を足がかりに、日本の挑戦者が世界の舞台で事業を動かせる環境をつくっていきます。
起業に挑もうとするとき、事業をどう育てるか悩んだとき、地域に新しい動きをつくりたいとき。そうした場面で自然にツクリエの名前が浮かぶような支援の積み重ねを、私たちは大切にしています。各地の現場で培った知見とネットワークを持ち寄り、挑戦者が必要な機会へとたどり着ける接続を設計し続けること。SusHi Tech Tokyo 2026での取り組みも、その一歩です。