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アットドウス株式会社と城西大学薬学部の共同研究論文、2023年4月に「Frontiers in Drug Delivery」に掲載

Press release

2023.04.17

弊社が共同事業体として運営する、神奈川県川崎市・新川崎地区にある技術系スタートアップのオープンイノベーション拠点『かわさき新産業創造センター(KBIC)』に入居しているアットドウス株式会社 (本社所在地:横浜市旭区、研究所所在地:川崎市幸区 代表取締役:中村秀剛 以下、アットドウス)が開発中の超微量・局所投薬デバイス「アットドウス・コア」を使用した城西大学薬学部とアットドウスの共同研究論文が、2023年4月にドラッグデリバリーシステム専門の学術誌 “Frontiers in Drug Delivery” に掲載されました。

■ 城西大学薬学部とアットドウスの共同開発

今回、“Frontiers in Drug Delivery” に掲載された論文のタイトルは、“Usefulness of direct intratumoral administration of doxorubicin hydrochloride with an electro-osmosis–assisted pump” で「電気浸透流ポンプ(以下、EOポンプ)によるドキソルビシン塩酸塩の腫瘍内直接投与の有用性」を意味します。

アットドウスが開発中の超微量・局所投薬デバイス「アットドウス・コア」を用いて、癌の患部に局所に超微量の抗がん剤を投与した効果について研究したものです。

アットドウスは2019年に城西大学薬学部・薬粧品動態制御学講座の藤堂浩明准教授と共同で局所投与による抗がん剤の副作用軽減効果について研究を開始しました。

■ 研究の概要

EOポンプは分速0.01mlといった単位で投薬量を制御でき、少ない量を持続して安定して投与できることが特徴です。本研究では、乳がんモデルのラットに対して抗がん剤「ドキソルビシン塩酸塩」を投与した比較が行われました。

アットドウスと城西大学薬学部の研究結果の図

その結果、EOポンプを用いた局所・超微量投与では、これまでの全身に対する投与と比較して、腫瘍の体積を減少させる抗がん剤の効き目を維持しながら、副作用を軽減できていることが確認されました。

< 研究論文著者(敬称略)>
城西大学薬学部:伊藤 亜悠、板倉 祥子、長谷川 祐也、橋本 美優、岡田 明恵、杉林 堅次、藤堂 浩明
アットドウス :平藤 衛、中村 秀剛

● 論文公開URLはこちら【Frontiers in Drug Delivery】

■ アットドウス株式会社 概要

会社名  アットドウス株式会社
事業内容  医療機器の開発・製造・販売
所在地 【研究所】〒212-0032
 神奈川県川崎市幸区新川崎7-7
 かわさき新産業創造センター(KBIC)225号
代表者  代表取締役 中村 秀剛
URL  https://atDose.com/

■ 本件に関する問合わせ

アットドウス株式会社
sales@atDose.com

■ かわさき新産業創造センター 概要

かわさき新産業創造センター(通称:KBIC)は、「新川崎・創造のもり」内に川崎市がベンチャー企業や企業の新分野進出の支援を目的とし整備した首都圏最大級のインキュベーション施設です。KBIC本館・NANOBIC・AIRBICの3棟からなり、現在、50社を超える企業や大学の研究室が入居中。入居率は95%を超えています。

https://kawasaki-sozonomori.jp/