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Fracta Leapと栗田工業が進める「メタ・アクアプロジェクト」、水処理プラントの「設計自動化ソリューション」β版ラインナップを拡充
Press release
2023.03.20
弊社が共同事業体として運営する、神奈川県川崎市・新川崎地区にある技術系スタートアップのオープンイノベーション拠点『かわさき新産業創造センター(KBIC)』卒業企業のFracta Leap株式会社(東京オフィス所在地:東京都新宿区 代表取締役:北林康弘 以下、Fracta Leap)と、栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 代表取締役社長:門田道也 以下、栗田工業)は、両社が共同で進める「メタ・アクアプロジェクト*1」にて、水処理プラントの「設計自動化ソリューション」を開発・運用しています。
昨年11月にリリースをした「配置設計アプリケーション」に加え、「装置構成アプリケーション」と「工事計画アプリケーション」のβ版*2をリリースし、運用が開始されました。
本プロジェクトでは、電子産業をはじめとするお客様からの「プラント立ち上げまでの納期短縮ニーズ」に応えるべく、提案スピードの飛躍的向上と設計時間の抜本的削減を目指し、「設計自動化ソリューション」の開発・運用が進められています。
今回リリースした「装置構成アプリケーション」「工事計画アプリケーション」に加え、既に運用を開始している「配置設計アプリケーション」、さらに今夏にリリースする「ブロックフロー*3 作成アプリケーション」のβ版により、水処理プラントの基本設計*4 の主要工程が網羅される予定です。
これら一連の自動設計アプリケーションを運用することで、基本設計の業務量は約6割が削減され、併せて、所要期間も約4割が短縮される見通しです。
今回リリースされた2つのアプリケーションの特長は、下記の通りです。
● 装置構成アプリケーション
1. 入力した水量・水質情報から必要となる水処理装置の構成を、アルゴリズムによって複数パターン提案
2. 複数パターンの比較検討に有用なイニシャルコストやランニングコスト等の評価指標も併せて提示
3. これまで探索できなかった幅広いパターンの同時検討が可能に
● 工事計画アプリケーション
1. 工事の作業順序、作業員数の配分、スケジュール等をアルゴリズムで自動生成
2. スケジュールと連動する形で、装置の据え付けなどを視覚的に表現
3. リソースやスケジュールに無理がなく工事期日に終わる工事計画の検討が可能に
なお、Fracta Leapでは、自動設計アプリケーションの事業進展に伴い、組織体制を拡充しており、アーキテクト/テックリード、数理最適化エンジニア、データエンジニア、プロダクトマネージャー、事業開発リーダー、などのプロフェッショナル人材を積極的に採用しています。今年は正社員30~40名の体制とする予定です(現在の従業員数は24名)。
■ アーキテクト/テックリードポジションは【 こちら 】からご応募ください。
■ Fracta Leapの募集ポジションは【 こちら 】からご覧いただけます。
注
*1 「メタ・アクアプロジェクト」… 持続可能な水処理インフラの実現に向けて、デジタル技術による抜本的な生産性改善を目的とするFracta Leapと栗田工業の共同プロジェクトです。AI・IoT技術などを用いて、水処理プラントの設計・生産及び運転管理のスマート化(効率化・高度化)を推進しています。詳細は、2020年8月20日付の栗田工業のプレスリリース(https://www.kurita.co.jp/aboutus/press200820.html)をご参照ください。
*2 「β版」… ソフトウェアの正式版を配布する前に、主に試用のために提供されるバージョンのこと
*3 「ブロックフロー」… 水質・水量に影響を与える主要な水処理工程を「ブロック(装置単位)」で定義し、ブロックとそのつながりを表現した図のこと
*4 「基本設計」…プラントの要件に基づき、必要な設備やその配置等の大枠を決定し、各種概略的な図面に落とし込む作業のこと
■ Fracta Leapの概要
会社名 | Fracta Leap株式会社 (フラクタリープ) |
設立 | 2020年5月(米国AIスタートアップ Fractaが子会社として設立) |
所在地 | 東京オフィス:東京都新宿区新宿2-8-15 パークフロント新宿 3階 川崎ラボ:神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 KSP東棟 207 |
代表取締役 | 北林 康弘 |
事業内容 | 水処理インフラの問題解決に貢献するデジタル技術・製品の開発 |
WEBサイト | https://fracta-leap.com/ |
■ 栗田工業の概要
会社名 | 栗田工業株式会社 |
所在地 | 東京都中野区中野四丁目10番1号 |
代表取締役社長 | 門田 道也 |
事業内容 | 水処理薬品・水処理装置の製造・販売 水処理装置のメンテナンス、超純水供給、土壌・地下水浄化 |
WEBサイト | https://www.kurita.co.jp/ |
■ 本件に関するお問い合わせ先
Fracta Leap株式会社 広報担当
leap-pr@fracta.ai
■ かわさき新産業創造センター 概要
かわさき新産業創造センター(通称:KBIC)は、「新川崎・創造のもり」内に川崎市がベンチャー企業や企業の新分野進出の支援を目的とし整備した首都圏最大級のインキュベーション施設です。KBIC本館・NANOBIC・AIRBICの3棟からなり、現在、50社を超える企業や大学の研究室が入居中。入居率は95%を超えています。